「新車は資産」「オークションや買取の方が高い」等、いつから車は「投機や株の銘柄」になってしまった?特に新型アルヴェルやランクル/LX、ジムニーがその類に
ここ最近のアルヴェルやランクル、ジムニーなどの大人気モデルについて、色々と思うことがある
日本国内で高い注目を集め、販売も好調なモデルといえば、トヨタ新型アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE, 40系)、ランドクルーザーシリーズ (Land Cruiser)/レクサスLX、そしてスズキ・ジムニーシリーズ (Suzuki New Jimny)。
特に直近のモデルだと、2025年1月30日に発表されたばかりで、おまけに発売すらされていないスズキ新型ジムニーノマド (Suzuki New Jimny Nomade)の場合、発表から僅か5日で5万台を受注し、即受注停止となりました。
こうした大量のバックオーダーを抱えることによる理由の一つには、買った金額よりも高く売るという「転売」が大きく影響しているかと思いますが、最近の新車・新型車にて多く見られるのが「転売」であり、車本来のレビューやインプレッションが少なくなってきているように感じられます。
特にYouTubeやSNSでは、「車の違った付加価値」に注目している例が多い
必ずしも全てのYouTubeやSNSが同じ方向を向いてレビューしているわけではありませんが、ここ最近の人気の新車・新型車のレビューの多くが、「その車本来の性能や付加価値」を評価しているのではなく、「車の資産価値、売却額といった別の側面で見られるような、精神的な付加価値」を評価しているように感じるんですね。
もちろん、車のリセールや売却額といった金額的な面は、ユーザーにとってもとても重要な要素だとは思いますが、特にアルファード/ヴェルファイア系は、月あたりの生産・販売・登録台数が増えるようになってから顕著に表れていて、「この車の本当の良さって、車ではなくお金なのか?」と思ってしまうほど。
つまりは「車=株の銘柄」という感覚で取り扱う方々が多くなったように感じられ、「車を高く売るにはどうすれば良いのか?」「生産台数が多くなってきたから、早めに売った方が良い」「1年は保管しておいた方が、輸出面で有利に働くから温存しといた方が良い」などの投稿が多く見られるんですね。
車のレビューって…
●車の乗り心地の良し悪し
●燃費性能はどれぐらい?無給油で何kmぐらい走れるの?
●ハンドル操作による車の挙動
●運転席からの見晴らし・視界の良し悪し
●各種操作系の使い勝手の良し悪し
●メーターやナビの見やすさ、操作性の良し悪し
●車の不具合やトラブル、リコールの有無 等
●車両本体価格、もしくは乗り出し価格に見合った装備や走り、コンセプトに仕上がっているのか?
●車のコンセプトに対して、しっかりとアウトプットされた車づくりになっているのか?
●カスタムの有無 等
あくまでも一例ですが、以上のことが挙げられると思います。
こうした様々な要素に着目した上で…
★車を購入したことで、SNSなどで新たな仲間が増えた
★仲間と情報を共有することで、車に対する知識や技術が向上した
★最終的に売却した際にリセールはどうったのか?
★売却方法は何だったのか?
★次の車を購入する際には、金銭的な負担は大きかった?それとも小さかった?
★買ってから売るまでの流れで、誰かにオススメできる車だっただろうか?
といった、精神的な付加価値を発信することにつながると思うんですね。