トヨタCEO「EVは想像以上に環境汚染が酷い。これまで約2,700万台のハイブリッド車を販売したが、電気自動車900万台分の環境負荷に相当している」

(続き)トヨタのEVに対する考えや今後の方向性について

引き続き、トヨタのEVに対する考えや、今後の方向性についても見ていきましょう。

プリウスから始まったハイブリッド技術は、今ではほぼ全てのラインナップに展開

トヨタのハイブリッド開発における深いルーツは、1997年の初代プリウスにまで遡りますが、それ以来、ハイブリッド車は同社のグローバル販売の大きな部分を占めるまでに成長しました。

現在では、ほぼ全てのトヨタ車にハイブリッド車がラインナップされていて、特に欧州や北米などの市場では需要が高く、自己充電式ハイブリッド車は電動化に向けた現実的で負担の少ないステップとみなされることが多いようです。

一方で日本市場においても、コンパクトカーからセダン、SUV、ミニバンに至るまでハイブリッドモデルがラインナップされ、時代をけん引してきたカローラシリーズに関しても、2025年5月23日には、カローラスポーツ/カローラツーリング/カローラセダン/カローラクロスの全グレードがガソリンモデルを廃止し、ハイブリッドモデルのみに集約されます。

ピュアEVは市場シェアを拡大​​し続けているものの、コストや航続距離への不安、インフラ整備の不足など、EV導入への懐疑的な消費者層も依然として少なくはなく、トヨタは、そうした中間層のニーズに応えることに満足しているようにもコメントしています。


Uターンではなく、より広範な戦略を目指していく

via:撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

豊田氏の多様なアプローチは、その莫大な資金力を活かすことでハイブリッド車だけにとどまらず、プラグインハイブリッド(PHEV)車や水素燃料電池車(FCEV)、ピュアEV(BEV)、さらには合成燃料を動力源とする内燃機関までもサポートしています。

トヨタにとって、これは単一の勝者に賭けるのではなく、リスク分散することであらゆる選択肢を常にオープンにしておくことだとしています。

via:撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

そして豊田CEOは、「あらゆる選択肢を検討し、あらゆる方向に取り組むべきです」と述べ、加えて「企業として、私たちが闘っているのは二酸化炭素だと、私たちは一貫して主張してきました」とコメント。

これは豊田氏の新しい発言ではなく、2024年に彼は「長期的に見てもEVの世界販売台数はわずか30%に過ぎない」と示唆し、それが大きな話題を呼ぶ一方で、EVのみの未来への急激な移行は、車関係に携わる約550万人もの日本の雇用を危険にさらす可能性があることも警告していたため、「豊田氏の先見の明は凄かった」とも評価されていました。

1ページ目:トヨタがこれまで販売してきた約2,700万台のHEV車は、ピュアEVの約900万台が環境汚染の悪化に相当する模様

トヨタ関連記事