「一番最後に作られた」ケーニグセグ・アゲーラRがアメリカ・カリフォルニアにて販売中。要応談ながらも億超えは確実か
ケーニグセグの「一番最後に製造された個体」を見ることは極めて稀
アメリカ・南カリフォルニアの高級中古車ディーラ・iLussoにて、2014年式の希少モデル・ケーニグセグ・アゲーラR (Koenigsegg Agera R)が販売されています。
こちらの個体、かなり珍しい「一番最後に製造されたアゲーラRとのことで、相当な希少価値が付けられている模様。
アゲーラRは、世界限定販売を謳っていないモデルではありますが、製造台数は僅か18台と非常に少ないため、世界限定80台のみ販売されたレゲーラ (Regera)や、世界限定125台のみ販売されたジェスコ (Jesko)より希少性は確実に高いモデルになります。
まさにサーキット志向にカスタマイズされたアゲーラR
こちらが今回、中古車市場にて販売されているアゲーラR。
パワートレインとしては、アゲーラをベースにしたエンジンであるもパワーアップしており、排気量5.0L フォード製V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力1,140ps/最大トルク1,200Nmを発揮し、トランスミッションは、7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載します。
ちなみにアゲーラRは、2011年に発表されるも2013年にマイナーチェンジを施し、最高出力1,115ps → 1,140psへとパワーアップ。
フレックス燃料が使用されるアゲーラSよりも強力なモデルへと進化しており、更には足回りの中空構造のワンピースカーボンファイバーホイールを装着するためにサスペンションも改良されているとのこと。
エアロパーツも補強しているため、ダウンフォース量も向上しているとのことですが、例えばニュルブルクリンクサーキットにてどれだけの時間が短縮されているかたは不明です。
今回販売されているモデルの走行距離は4,989kmと決して多くなく、外観のデザインはワンオフモデルのグリフォンに近いブラック(厳密には濃紺)をメインとし、ゴールドアクセントを加えたツートンデザインのカーボンファイバーボディとなります。
ドアの開き方もかなり特徴的。
一般的には「ラプタードア」と呼ばれていますが、厳密には「ディヘドラル・シンクロ・ヘリックス・アクティレーション・ドア」と、とにかく長い正式名称なんですね。
横から見るとこんな感じ。
今にもトランスフォームしそうな大がかりな開き方。
ホイール意匠は、シングル5スポークのカーボンホイールを採用していて、現代のスーパーカーでは当たり前のようになっていますが、当時は極めて珍しい技術だったと言われています。
なおアゲーラRの中古車市場価格については要応談となっていますが、どんなに安くても1.5億円~2億円が妥当なところ。
ボクサー選手でお馴染みとなるフロイド・メイウェザー氏が所有していた、世界で僅か2台しか存在しないケーニグセグ・CCXRトレヴィータに比べたら値下がりすることは無さそうですが、やはり最後に製造されたモデルであることと、ワンオフモデルのグリフォンに近いデザインであることを考慮すると、相当なプレミア価値は付くかと思われます。