開発費用5億円。世界でたった1台のみのランボルギーニ「ディアブロJGT-1」が5.6億円にて販売中

2020-05-26

ランボルギーニ「ディアブロ・シリーズ」の中で最も新しく、最もクレイジーといわれる「ディアブロJGT-1」が中古車インターネットサイト・カーセンサーにて5.6億円にて販売中。
こちらの個体、1997年に世界限定2台のみ製造されたレーシング車両「ディアブロGT-1」をベースに、2001年にJLOC(Japan Lamborghini Owner’s Club)がJGTC(Japan GT Championship)に参戦するためにフランスにて5億円にて開発され、製造台数は「ディアブロ・シリーズ」の中で唯一の1台のみという超希少モデルとなります。


「ディアブロJGT-1」は、JGTCのレギュレーションにマッチするようにシャシー構造が見直されていて、エンジンにおいても世界で僅か3台しか製造されていないP01エンジンをモデファイし、エンジン制御についてはMoTeCにて行うことでハイパフォーマンス化。
これにより、パワートレインは排気量6.0L V型12気筒自然吸気エンジンをそのままに、最高出力655ps/7,500rpmにまでパワーアップ(GT-1が600ps/7,000rpm)していますが、車体重量は「GT-1」と全く変わらずの1,050kgを実現しています。

「ディアブロJGT-1」は、性能としては非常に申し分ないものの、2001年から2003年までの3シーズンのみ使用されましたが、外車に対しては年々厳しくなっているレギュレーションには到底太刀打ちできずに、これといった戦績を残すことはできませんでした。

今回登場している個体のボディカラーはホワイトをメインにブラックのアクセントカラーを追加。
フロントとリヤにてホイールカラーが異なるところもちょっとしたポイントですね。
フロントカナードやフロントリップ等を備え、公道では走ることのできないまでに低い車高。

「GT-1」同様に、後方視界は完全にゼロ。
カウンタックリバースならぬディアブロリバースにてやっとこさバックできるといったところでしょうか。

こちらがモデファイ後のエンジンとなります。

なお、これは余談ながら、ランボルギーニの車両名には「カウンタック/チェンテナリオ」を除いて必ず闘牛の名が由来となりますが、元々「ディアブロ」は闘牛とは無関係に名づける予定でした。
ですが、後に調べたところ、偶然にも闘牛の名前に同じものがあったと発表前に明らかとなり、非常にラッキーだったと言います。

しかしながら、「ディアブロ」は”悪魔”という意味ももっており、キリスト教の七つの大罪を表現しているとして、原理主義的なキリスト教関係者から反発の声があがったとも言われています。

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