アストンマーティン新型ヴァルキリーAMR Proの最終量産仕様が世界初公開!公道モデルよりも2倍のダウンフォース&3倍の横Gに対応→車よりも人間の体力が持つか心配だ
どうやらヴァルキリー・ベースの過激エアロ仕様ではなく、AMR Proの最終量産仕様のようだ
以前、アストンマーティンが世界限定150台のみ販売したヴァルキリー(Astonmartin Valkyrie)のクレイジー仕様が完全リークされた?という記事をご紹介しましたが、今回同社より正式にヴァルキリーAMR Proの最終量産仕様が予告通り2021年6月28日に世界初公開されました。
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ヴァルキリーAMR Proは、元々スイス・ジュネーブモーターショー2018にてコンセプトモデルとして世界初公開されましたが、量産モデルとして調整を進めていくために様々な変更が施され、そのほとんどはキープコンセプトの仕上がりに。
そしてル・マンハイパーカークラスと基本的なデザインを共有しているとのことで、よりエクストリームな見た目に仕上げられています。
早速新型ヴァルキリーAMR Proの特徴的な機能性やスペックをチェックしていきましょう。
公道仕様よりもサイズアップし、もはや別物レベルに
こちらが今回、アストンマーティンが世界初公開した新型ヴァルキリーAMR Pro。
このモデルは、従来型の公道仕様となるヴァルキリーよりもサイズアップしているとのことで、例えばホイールベースは+380mm延伸された改良型カーボンファイバー製シャシーを採用することで、走行性能と安定性を大幅に向上。
そしてフロントトラックは+96mm/リヤトラックは+115mm拡大することでボディ自体もワイド化し、更にはアグレッシブなエアロダイナミクスパッケージを採用することにより、全長も+266mm長くなるなど、ある意味公道仕様モデルとは全くの別物レベルで進化したと言えるでしょう。
車の性能よりも、人間のスキルや耐久力、そして精神力が追い付くかがポイント
空力パーツも大幅に向上しているとのことですが、より顕著なカーボンファイバー製フロントスプリッターと形状変更されたフロントフェンダーアーチ&フィン、公道仕様モデルにて使用されているミラーレスカメラとは異なり、サーキット仕様のフェンダーオンドアミラーやシャークフィン、固定式リアウィング、そしてカーボンファイバ製ホイールカバーも装着。
そして走りの面においては、公道仕様よりも2倍以上のダウンフォースを生み出し、3Gを超える横方向からの重力加速度にも対応しているとのことで、車の性能としては十分すぎるものの、それよりもドライバーの体力や精神力が対応できるかどうかがキーポイントになりそうです。
最高出力1,000馬力/11,000rpmまでキッチリ回せるハードコア仕様
あまりにも過激なエクステリアや走行パフォーマンスに加え、パワートレインについては、ヴァルキリー同様に排気量6.5L コスワース製V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力1,000hp/11,000rpmを発揮するとのことで、これに加えてアストンマーティンは「F1カーに近いトラックパフォーマンスを提供する」と自信を示しています。
その言葉通り、ル・マンサーキットでのラップタイムはLMP1カーとほぼ同じ3分20秒を記録しているそうです。
生産台数はプロトタイプ含めて僅か40台+2台のみ&左ハンドルのみ
なおアストンマーティンの最高経営責任者であるトビアス・ムアース氏によれば、「我が社とその最も近い技術パートナーに見られる情熱と専門知識の表現として、ヴァルキリーAMR Proは比類のないプロジェクトであり、真の”ルールなし”のトラックのみのハードコアモデルである。ヴァルキリーAMR Proは、純粋なパフォーマンスに対するアストンマーティンの取り組みの証であり、このパフォーマンスDNAは、将来の製品ポートフォリオで明らかになります」とコメント。
ちなみにこのモデルは、世界限定40台のみとプロトタイプ2台が生産され、全て左ハンドルのみ、2021年後半より、公道仕様モデルのヴァルキリーと共に出荷される予定です。
様々な豪華特典も付いてるぞ!
あとはこのモデルを購入されたオーナーに限り、世界中のさまざまなサーキットでアストンマーティンが主催するオーダーメイドのトラックデイ体験に参加することが可能。
オーナーはまた、アストンマーティンが主催するトラックデーに好きなだけ参加することができ、専門家による指導やVIP主催のディナー、FIA限定のレースウェアも受け取ることができ、アストンマーティンF1ドライバーのセバスチャン・ベッテル氏とランス・ストロール氏も、ダイナミックなセットアップの開発を支援しています。
ヴァルキリーをベースにした更なるハイパフォーマンスオプションが存在する?気になる続きは以下の次のページにてチェック!