国内での自動車盗難被害の最も多い車両はトヨタ「ランドクルーザー」。更に「プリウス/アルファード」やレクサス「LX」等もワースト上位にランクイン

2020-05-27

~海外も含め「ランクル」の盗難被害はとにかく多すぎる~

一般社団法人日本損害保険協会が、「第21回自動車盗難事故実態調査結果」を発表。
2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車本体盗難事故や車上狙い事故の実態調査を実施しているとのことですが、今回最も盗難被害の多かった車両がトヨタ「ランドクルーザー」で、その他トヨタやレクサスといった同一メーカーによる盗難被害が多いことが確認されています。
一体どういったランキングとなっているのか、早速チェックしていきましょう。


~盗難被害車両のワーストランキングをチェックしていこう~

via:https://www.sonpo.or.jp/

実際に一般社団法人日本損害保険協会が公開した車名別盗難状況-車両本体盗難表を見ていきましょう。
一番右の2020年2月調査が最も新しい盗難被害車両ランキングとなりますが、順位は以下の通りとなっています。

1位.トヨタ「ランドクルーザー」・・・42件(構成比18.1%)
2位. トヨタ「プリウス」・・・39件(構成比16.8%)
3位. レクサス「LX」・・・25件(構成比10.8%)
4位. トヨタ「アルファード」・・・19件(構成比8.2%)
5位. レクサス「LS」・・・14件(構成比6.0%)
6位. トヨタ「ヴェルファイア」・・・10件(構成比4.3%)
7位. レクサス「RX」・・・7件(構成比3.0%)
7位. トヨタ「ハイエース」・・・7件(構成比3.0%)
9位. ホンダ「ヴェゼル」・・・6件(構成比2.6%)
10位. レクサス「GS」・・・4件(構成比2.6%)
11位.トヨタ「クラウン」・・・3件(構成比1.3%)
11位.スバル「インプレッサ」・・・3件(構成比1.3%)
11位.いすゞ「クラウン」・・・3件(構成比1.3%)
11位.トヨタ「ハリアー」・・・3件(構成比1.3%)

~盗難車両本体1件当たりの保険の平均支払い額はこうなっている~

via:https://www.sonpo.or.jp/

上のグラフが、車両本体盗難1件あたりの平均支払い保険金となっていますが、以下のグラフを見ての通り、年々その支払保険金は高くなっているのがわかりますね。

今回は401.4万円となっていて、昨年に比べて40万円も高くなっていますが、恐らく新型車の車両本体価格が高くなっていることや、高額な車両を狙ったことの影響もあるかと思います(特にワースト上位にあるレクサス「LX/LS」は1,000万円クラス)。

~盗難が発生している時間もチェックしていこう~

via:https://www.sonpo.or.jp/

最後は盗難発生の時間帯についてですが、圧倒的に多いのは家族が寝静まった深夜の22時以降という結果に。
あとは日中の盗難も増えていますが、恐らくは仕事などで自宅を空けている際、ファミリーカーや通勤車として使用しない高額車両を駐車場に置いている間を狙っての犯行だと予想され、そういった車両にトヨタ「ランドクルーザー/アルファード/ヴェルファイア」やレクサス「LX/LS」が該当しているのではないかと予想されます。

なお、こうした盗難方法はスマートキー装備車を狙ったリレーアタックによるものだと推測され、仮に自宅内にスマートキーが置かれていたとしても、犯人は特殊な専用機器を利用して自宅外のところからでもスマートキーから常時発信している微弱な電波を中継することで、電波を受信しドアをアンロックしエンジンを始動して乗り逃げすることができます。

~リレーアタック・盗難対策はどうすれば良いのか?~

なお、こういったリレーアタックによる盗難被害が発生しているのであれば、以下の動画のような方法にてリレーアタックを未然に防ぐことも可能になるため、車両を駐車している際には積極的にキーレスの対策は施しておいたほうが良いのではないかと思いますね。

【【レクサス盗難されすぎ!】リレーアタックを0円で防ぐ方法!RAV4・プリウス・C-HRなどトヨタ車でも可能!】

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Reference:日本損害保険協会