映画「フォードvsフェラーリ」で話題のケン・マイルズ氏のフォード・マスタング・シェルビーGT350Rが約4.1億円にて落札!これ以上のシェルビーは存在しない?

レースでも優勝するほどのパワーを持つマスタング・シェルビーGT350Rはこんなクルマ

今回とんでもない値で落札されたマスタング・シェルビーGT350Rですが、「フライング・マスタング」というニックネームが付けられていた一台で、シェルビー・アメリカンファクトリーチームのチームカー及びエンジニアリングテストラバーとして機能していました。

コードネームは5R002とのことで、つまりは2台目として製造されたレーシングモデルとなるわけですが、全34台製造されたカスタマーレーシングカーの一台でもあるため、その希少性は非常に高いと言われています。

ケン・マイルズ氏以外にも、ボブ・ボンデュラント氏やチャック・キャントウェル氏、ピーター・ブロック氏、ジェリー・タイタス氏といったチームの信頼できるドライバーによって操作された一台でもあり、しかもこの個体でレースに参戦・優勝したというのも高額落札の大きな要因だと思われます。


実は数千時間もかけてフルレストアが施されていた

サイドから見た時の2ドアファストバッククーペの美しい流線型もそうですが、これだけ錆びも無く厳重に保管されていたのも凄いことだと思います。

なおこのモデルは、コロラド州ボルダーのシェルビーアメリカン・ミュージアムにて14年間展示されていたそうですが、その後2010年にシェルビー・コレクターであるジョン・アッバッハ氏に購入→フルレストアの依頼→数千時間かけて新品同様に復元されています。

おそらくここまでコンディション抜群の個体は他に無く、今後この個体を超える価値と美しさを持ったシェルビーは存在しないのではないか?とも考えたり。

このホワイトを基調としたボディカラーとブルーのダブルセンターストライプも再塗装されているそうですが、この塗料を見つけるだけでもとんでもない時間がかかっているわけですし、もしかするとフルレストア費用はスーパーカー並みの価格に到達しているかもしれませんね。

内装ももちろん新品同様で、シートも当時の状態を上手く再現しています。

とても50年以上前の個体とは思えない程の美しさですね…ヘッドレストも装備されていないのも当時のモデルらしいポイントでもありますが、現在のシェルビーに比べて乗り心地がどのようになっているのかも非常に気になるところです。

実は現行モデルをベースにしたヘリテージ・エディションが登場するほどに人気がある

ちなみにこちらは、先ほどのマスタング・シェルビーGT350Rに敬意に表した現行モデルGT350/GT350Rの特別仕様車”ヘリテージエディション”。

クラシック・ウィンブルドンホワイトと呼ばれる独特のボディカラーに加えて、ガードマンブルーサイドのダブルレーシングストライプを加えたスポーティな外観を得るオプションとなっています。

【The “Ken Miles Flying Mustang” sells for $3.85 million at Mecum】

☆★☆マスタング・シェルビー関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:autoclassics