レクサスLC F開発中止に加え、今度はトヨタがV8エンジンの開発も中止。「従業員の解雇」を防ぐためにレクサスの「F」ブランドを切り捨てる可能性も

トヨタ製の量産仕様エンジンは、モータースポーツでの耐久性と信頼性を得ることからはじまる

元々トヨタは、当初開発計画にあったLC Fの市販化を果たすために、量産仕様ベースでのエンジンをモータースポーツに採用してきました。

こうした量産仕様ベースのエンジンをモータースポーツにも採用する背景には、どんなに極限状態で走らせても、安心して走り続けることが全ての顧客に対して信頼を得ることができ、トヨタのブランド価値を高めるきっかけになるとして、これを更に量産仕様へとフィードバックして改善するためにモータースポーツという一つのステップが存在すると言われています。


但し、トヨタはエンジンの開発よりも従業員(人)を最優先に考えている

もちろん、今回のLC Fのために開発が進められていたV型8気筒ツインターボエンジンも同様ではありますが、経済がこれだけ落ち込んでいる中で開発どころじゃない…この開発のためにコストをかけるよりも、従業員(人)を解雇せずに守り続けることに主眼を置き、「開発はいつ切り捨てても、またいつか復活できるかもしれないが、人は一度切り捨ててしまったら、二度と帰ってこないかもしれない」というリスクと信条を常に持ち合わせているからこそ、今回このように思い切ったのかもしれません。

なお、将来的には既存モデルとなっているRC Fも、フルモデルチェンジのタイミングにてV8ツインターボエンジンが搭載される予定となっているそうですが、そもそもV8ツインターボエンジンの開発が中止となってしまっては搭載できるものがなくなってしまうわけで、そうなると残された選択はRC Fさえもラインナップから除外される可能性も十分考えられます。

「F」ブランド自体の存続も危うい状況になれば、メルセデスベンツAMGやBMW Mモデル、アウディ RSシリーズ等に対抗できるモデルが無くなり、日産のように「売るものが無くなってしまう」ということだけは絶対に避けてほしいところです。

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