ブガッティ「ヴェイロン」の交換パーツ高過ぎ!燃料タンクでメルセデスベンツAMG「A35」が買えてしまう件

2020-05-27

やっぱりブガッティのパーツは異常に高かった

以前、ブガッティ「ヴェイロン」の正規ディーラでのエンジンオイル交換費用が約230万円掛かるからということで”自分でオイル交換を行ってみた”という貴重な動画が公開されていましたが、今回新たに同車の交換パーツの価格表が公開され大きな話題を呼んでいます。


VWグループの流用パーツは激安、但しブガッティオリジナルは超高額

「ヴェイロン」は、フォルクスワーゲングループの傘下にあるフランスメーカ・ブガッティが10年以上前に生み出した究極のスーパースポーツモデルとなります。
エンジンは、大排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジンと呼ばれる航空エンジンにも利用される貴重な代物を搭載。その結果、最高出力1,000psを超えるとんでもない一台となりますが、車両本体価格もやはりぶっ飛んでいて、最低でも1.5億円以上に上ります。

そんな規格外ともいえる「ヴェイロン」の2014年EPA認証申請の登場により、特定の個体の交換パーツ費用詳細が公開されたのですが、そのパーツ費用と交換費用がとにかく高すぎること何の。
例えば、最も高価といわれている燃料タンクは、本体代だけで約230万円の費用が発生し、それらを設置するための工賃が約250万円、総費用は480万円発生するということで、これはメルセデスベンツAMGの新型「A35」が購入できる金額となります。

もちろん、交換すべきパーツは燃料タンクだけでなく、4つのターボチャージャーも交換が必要で、単独であれば約72万円、ペアでの交換(つまりは8つのターボチャージャー)であれば約102万円、そして16個のターボチャージャーの交換ともなれば約200万円が必要になりますが、ここに加えて更に2台のチャージエアクーラーシステムはそれぞれ約10万円、それらの工賃には約23万円ということで、合計330万円の交換費用が発生してきます。考えただけでも恐ろしいですわ…うん。

ただし、ブースト圧センサはフォルクスワーゲン「ゴルフGTI」やアウディ「A3」と同じものを使用しているので価格は僅か2,000円ですが、工賃は約20万円とかなり高額。
カムシャフトポジションセンサに至っては更に極端で、フォルクスワーゲン「ジェッタ/ゴルフ」と同じものを流用しているので、パーツそのものは1,000円ぐらいなのですが、工賃はやっぱり超高額の約66万円となっています。

ちなみに、ブガッティ「ヴェイロン」といえば1台販売すれば約3億円の赤字が発生すると言われていますが、パーツの交換費用(いわゆるランニングコスト)で赤字分を相殺するのはかなり難しそうですね。

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Reference:CARSCOOPS