近未来感満載のフェラーリ「512Sモデューロ・コンセプト」が遂にフルレストアされて登場。レストア期間は5年、その汗と涙の結晶を動画にて見ていこう【動画有】

2020-05-27

~あの極低フェラーリが遂にフルレストアで復活!~

フェラーリが1970年に発表したコンセプトモデル「ピニンファリーナ(PF)512Sモデューロ・コンセプト(512S Modulo Concept)」が、自動車愛好家でSCG創始者でもあるJames Glickenhaus氏が購入→一部レストアし様々なイベントに参加していましたが、つい先日開催されたコンコールソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて、フルレストアされた個体が世界初公開されました。


~全高はランボルギーニ「カウンタック」よりも低い935mm。車体重量も935kg~

今回公開された「512Sモデューロ・コンセプト」は、その近未来感満載でUFOのようなデザイン性と隠されたタイヤホイール、”ルーフがドアとして機能”する前後スライド式のキャノピースタイル、そして風変わりなくさび形の外観が特徴的で、当時22部門のカーデザイン賞を受賞するほどに個性的な一台でした。

ちなみに車体サイズとしては、全長4,480mm×全幅2,048mm×全高935mm(?!)と、あのランボルギーニ「カウンタックLP500」の全高1,029mmよりも極低で”ワイド&ロー”という単語が似合います(しかしながら、比較対象となった「ストラトスHFゼロ」の830mmよりは高い)。
※車体重量は全高と同じ935kgを実現

エンジンは大容量の排気量5.0L V型12気筒エンジンをリヤミドシップに搭載し、最高出力550hpを発揮します。

リヤエンジンフードはこんな感じ。
両サイドにはV12を意味する12個のダクト穴が設けられていますね。

ちなみに、「512Sモデューロ・コンセプト」は、ピニンファリーナがデザインしたモデルであり、イタリア語で宇宙船を意味する”モデューロ”から着想(UFO?)を得た独創的なスタイルを持ちます(フロントヘッドライトはランボルギーニ「ディアブロ」っぽい)。

インテリアはフェラーリとは思えぬ結構シンプルなデザインで、右ハンドル仕様。

シートは調整不可能ですが、フルレザーでしっかりとした生地を採用。
当時のデザインとは思えぬほどに軽量化を考慮した一台になっていて、人間が座る際にフィットする部分のみにシート生地を採用しているのですが、このあたりはマクラーレン「セナ/600LT」の技術がいち早く採用されていますね。

【Ferrari 512 S Modulo Pininfarina CRAZY 70s Concept in Action! – Start Up, Driving & Exhaust Sounds!】

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Reference:motor1.com