あのクラシカルなボルボP1800シアンが衝撃復活!2リッターターボ搭載で400馬力超え、ABSやパワーブレーキも一切無し、車体重量は1,000kg未満

新型P1800は現代のスポーツカーに匹敵する過激なスペックを持つ

今回発表されたP1800シアンですが、パワートレインは排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力413hp/最大トルク455Nmを発揮するクレイジー仕様。

しかもこのエンジンは、ボルボS60 TC1レースカーに搭載されるエンジンの派生版で、レッドラインの回転数は7,700rpmにまで到達します。

直4エンジンで400hpを超えるモデルといえば、メルセデスベンツAMG A45 Sが有名かと思いますが、まさにそれに匹敵するレベルのスペックを持ち、更にシアン・レーシングは「見込み顧客に価格と個別の仕様を提供できる」と述べていることから、更にハイパフォーマンスで高価格帯のグレードを提供することが可能になると思われます。

トランスミッションについては、5速MTが標準装備で、カーボンファイバードライブシャフトを介して後輪にパワーを与えるシステムとなりますが(FRのみ)、スリップディファレンシャルは搭載されるものの、スタビリティコントロールのようなドライバーアシストは一切搭載されていないため、中々のじゃじゃ馬仕様になっているのではないかと思います。


車体重量は1,000kg未満のライトウェイト仕様→なぜこんなに軽いの?

エンジンやメカ的な技術ももちろん凄いのですが、それ以上にこのデザインにも驚かされますね。

1960年代のレトロルックなオリジナルデザインで、しかしボディやシャシー全体にはカーボンファイバーと高張力鋼を組み合わせたハイブリッドを採用しているため、構造的な剛性力は大幅に向上、更に車体重量は僅か990kgととにかく軽いのも注目すべきポイントだと思います。

足回りについては、2方向に調整可能なダンパーを含むオーバーホールされたサスペンションの搭載し、さらに4ピストンブレーキにはパワーアシストやABSが一切搭載されず、ドライバーへとダイレクトな操作を提供するクレイジー仕様。

安全機能には一切頼らない危険な一台ではありますが、より一層ドライバーの安全意識が高められる仕様になっているのではないかと思います。

そして足元には18インチのセンターロック式Y字スポーク鍛造ホイールとPirelli製P Zeroタイヤが装着されています。

具体的な価格帯や販売台数については一切明らかにされていないP1800シアンですが、そのモデルの本来のコンセプトは、ラップタイムを速くするだけでなく、楽しさとエキサイティングなドライビングを両立することを目的にした一台であり、もちろん転売目的での購入は一切許さない”本当の変態趣味車両”となっています。

☆★☆ボルボ関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:motor1.com