【悲報】フルモデルチェンジ版・日産の新型キャッシュカイ(日本名:デュアリス)の生産時期が半年も遅れる模様。原因は一体何?

日産はもう急場をしのぐための方策を失い、自力で立て直さなければ危険な状態だ

日産が欧州市場向けに発売予定としているフルモデルチェンジ版・新型キャッシュカイ(日本名:デュアリス)ですが、このモデルの生産時期が2020年10月だったものの、どうやら2021年半ば(概ね6か月ほど)まで遅れることがほぼ決定しているとのこと。

フィナンシャルタイムズの情報によると、具体的な遅延時期は明らかになっていないものの、次期キャッシュカイ/ローグスポーツは2021年夏頃まで登場することなく、おそらくプロトタイプモデルも同時期に登場するのではないか?とのことで、設備投資に必要な資金も含め、生産に必要な下準備もまだ完了していない状態なのではないかと考えられます。

なお生産時期が遅れている大きな理由は、やはり昨今の諸事情による影響が主なようで、開発が妨げられ、企業としての優先事項が変更されているからだそうです(次期キャッシュカイの開発優先が下げられているのは残念)。


次期キャッシュカイは日産初のPHEVを搭載する記念すべき重要な一台となる

新型キャッシュカイは、新型ローグ(日本名:エクストレイル)に続くミドルサイズSUVで、日産としては初のプラグインハイブリッド(PHEV)技術を搭載する記念すべき一台でもあります。

まだ決定事項ではないものの、三菱の次期アウトランダーPHEVにて採用される電動パワートレインが流用される可能性が高く、いわば兄弟車種のような立ち位置になることも十分考えられます。

プラットフォームについては、新型ローグ/エクストレイルと同じCMFの改良版を採用し、足回りも強化されているとのことですから、かなりスポーティ路線なモデルになることが予想されます。

遂に日産の融資に政府保証が付く異例の事態に

そしてこれもまた衝撃的なニュースではありますが、2020年9月7日に政府系の日本政策投資銀行が、日産自動車への融資1,800億円のうち、1,300億円に政府保証をつけているとのことで、その関係性はまさに半沢直樹にて登場する帝国航空と開発投資銀行と似たような世界。

つまり、大手企業への融資に国民の税金を使うという極めて異例な措置となりますが、こうして企業が潰れてしまった場合の関連企業(下請け)や社員の今後の生活のことを考え、いわば国民の税金で国民を助けるという政策をとらない限り、日産を救うことができないところまで危険な状態であるわけですね(半沢直樹ではありませんが企業の傷口を塞ぐのではなく、重病患者の傷口にそのまま輸血しなければならない状態)。

昨今の諸事情に加え、資金繰りが悪化した企業が新型車の発表を遅らせることは致し方なく、むしろこれだけ苦しい状況で開発を中止することなく遅延に留めたことは、ある意味日産の大きな成長要素でもあると思います(おそらく新生日産が生まれる前だったら、すぐに開発中止で既存モデルを安く販売する行動をとっていた)。

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Reference:CARSCOOPS