ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型V37スカイライン400Rに試乗。例のエアコンは全く問題なし…なおエアコンの温度差によるクレーム報告も無し

新型V37スカイラインの試乗は簡易的ながらも、一番注目したかったのはアレ

試乗については、ほぼほぼ渋滞中の公道を走行しただけなので、そこまでV37スカイラインの良さや特徴を掴むことはできなかったものの、ハイパフォーマンススポーツセダンとは言いながらも、車内の静けさや乗り心地は結構評価高めですし、何よりもエンジンの振動が体に伝わってこないところはラグジュアリー要素を持たせているところでもあったり。

そして今、インフィニティブランド時代のV37スカイラインで何かと話題になっている左右のエアコン問題についてですが、これも新型では全く問題なく、敢えて気温が高い中で暖房をつけてみましたが、特に助手席から冷風が出てきたりとか(反対にエアコンをつけて温風が出ることも無し)、明らかに運転席と助手席で10度もの温度差があったということも無かったです。

もちろん、そういったエアコンに関する不具合も、私のお世話になっているディーラーや同エリア内の他のディーラーでも報告は一切挙がっていないとのことなので、「本当に10度もの温度差があったのか?」と担当セールスさんや整備士さんも疑問に思っていたほど。

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新型V37スカイラインの走りの質感はどうなの?

話は新型V37スカイラインの試乗に戻しましょう。

ちなみにこのモデル、駆動方式は後輪駆動(FR)となるため、走りはかなりクイックで小回りも結構利くのかな?と思いきや、そこまでスピードが出ていなくとも若干外側に膨らんでアンダーを出してしまったり、ディーラーの駐車場内で全切り+バック駐車をしても、中々スムーズ且つコンパクトに曲がらなかったのは意外でしたね(慣れの問題もありますが…)。

今回はあくまでも街中メインでの試乗がほとんどだったので、先述の通り新型V37スカイラインのユニークなポイントや特徴などを掴むことはできなかったものの、大きな収穫としては見た目カッコ良くてゴリゴリのスポーツセダンでも何の苦もなく街乗りができますし、V6エンジンのアグレッシブなサウンドを堪能できる、そしてエアコンが快適すぎるといった点でしょうか。

インフィニティグリルからVモーショングリルに変更したことで、画像で見たときは「これってどうなん?」と思うこともありましたが、いざ実車で見てみるとかなりカッコいいですし、Vモーショングリルが意外と邪魔をせず、スカイライン本来の攻撃的な顔つきをしっかりとサポートしてくれているようで個人的には結構好みでした(街中を走行していると意外と見てくる人も多いですし)。

新型V37スカイラインは確かに良くできていると思うが…

それ以外においては、走行中にロードノイズを拾うことはあるものの、そうしたスポーツセダンとしては必ず起こりうることを最小限に抑えている工夫も見られますから、私自身はそこまで気になるものでもなかったですね。

足回りのサスペンションもカタメでショートストロークですし、欧州セダンにあるようなフワフワしたものではなく、この点はスポーツ志向をしっかりと抑えてところだと思います。

ただトータル面で見ると中々に優秀だと思う一方、他のセダンに比べて面白みや突き抜けるような特徴があるか?と言われるとかなり難しく、そういった意味では凄い普通。

乗り出し価格にして約600万円も支払う価値があるか?といわれるとかなり考え込みますし、コアなスカイラインファンであれば食指は動くかもしれないものの、恐らくほとんどの方がその魅力に気づくことなく他のスポーツセダンを選ぶことも十分に考えられるかもしれません。

そういった意味ではまだまだ伸びしろのあるモデルだと思うので、もう少しエクストリームな走りに拘るとか、ラグジュアリー路線を追求するとか、日産にしかできないような新たな路線を開拓してほしいと思える期待の一台です。

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