フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ハリアー納車後3か月目インプレッション。改めて新型ハリアーは「高級感のあるクルマ」なのかを考える

新型ハリアーの走りやエンジンスペック、車内の評価はどんな感じ?

そして走りの質感についてですが、これは賛否あるものの新型ハリアーは決して乗り心地カタメではなく、どちらかというとソフトな印象で、シートもそこまでカタメではないので路面の凹凸やつなぎ目を通過した時の上下の揺れは大きく目立ってしまうんですね。

これはマクファーソンストラット式コイルスプリング/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリングを設けたアクティブなサスペンションの調整が影響しているのだと考えていて、結構ガチガチめの足回りに慣れている人にとっては、かなりフワフワとした足回りで違和感があるかもしれません。

もちろん、それに慣れてくれば長距離運転でもストレスや疲れは特に無く、新型ハリアー本来の重厚感のある走りも手伝って安心して運転できるので、走りの面で評価は高めです。


エンジンも価格相応ながらも、燃費などを考えるとコスパ高め

ただ、個人的に色々考えさせられたなぁと思うこととして、排気量2.0L 直列4気筒直噴NAエンジン(最高出力171ps/最大トルク207Nm)では立上りのトルクの低さもあってとにかく非力に感じてしまいました。

これはシンプルに色々とパワーのあるクルマを乗り続けてきた私自身の問題であって、実用面というところでは特に非力と感じることは無いと思いますし、高速道路においても、ある一定以上の速度に到達してからのDirect Shift-CVTは非常に秀逸で、1,500rpmぐらいの低回転ゾーンをキープしながら走行してもスピードは落ちることなく、18km/L~19km/Lぐらいの低燃費走行も可能なので、個人的にはこのクラスとこの価格帯では十分なモデルだと考えています。

もちろん、ここにグリップ性能や高速域からの加速性能、安全機能Toyota Safety Senseといった諸々の機能性が加味されていくと、ガソリンモデルで432万円という価格帯はかなりコスパに優れていると考えていて、今でも「購入して良かった」と思える程。

内装の充実度は高いが、色々と不満は多め…

続いて内装についてですが、これはとりあえずLeather Packageにしたことでシートが本革タイプになり、シートヒーター/シートベンチレーションが装備されたので十分満足。

ただ、シートヒーター/シートベンチレーションが本革にしか設定されないというのは残念で、せめて合成皮革+ファブリックの組み合わせでもシートヒーターだけでも良いので標準装備にしてほしかったところ。

あとは本革と言いながらもステアリングのグリップ感や手触り感は中々にチープで”粉っぽい”触り心地なので、「これ本当に本革なのか?」と疑ってしまうほど。

これも「価格相応」だと考えれば十分割り切れるのですが、一概に”本革”全てがガッチリとした握り心地と上質な手触りを持っているわけではなく、革にも色々と種類があり、その中でも新型ハリアーに採用されている本革はそこまで上質なものではないということだけは断言しておきたいです(特にレクサスやBMW、メルセデスベンツの本革ステアリングとは全く異なるレベル)。

以上のことから、新型ハリアーは総じて満足度は高いものの、細かいポイントを見ていくと評価高めとは言い難い部分も多く、決して高級なクルマではないものの「価格相応のクルマ」と判断するにふさわしい一台だと考えています。

私の新型ハリアーに関する納車後インプレッション/燃費/メンテナンス/維持費などのはコチラにてまとめております。

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