ロールスロイス・カリナンの内装を見てきた!極上の贅沢と美しさ、目に見えないところまでの拘り、そして”歩留まりの悪さ”は一級品

2020-10-13

乗り出し6,000万円以上のカリナンの内装はこうなっている

そしてこちらが後席スペース。

シートは高級な本革シートを採用し、カラードステッチや縁にはボディカラーと同色となるワインレッド(厳密にはボルドー系)を使用。

こちらは後席のセンターコンソール、

コンソール先端にはワイングラスなどを置くためのシャンパンホルダー、そして側面には電動シート調整用のレバーが設けられていますね。

あと少し分かりにくいと思いますが、後席の中央に設けられたウッドデザインのオーナメントパネルは、木目のラインが中央に沿うような特別な素材だけを使用しているため、このあたりの歩留まりの悪さは超一級品(つまり何でもかんでもウッドパネルを使用しているわけではない)。

ロールスロイスともなれば、こういったところは歩留まりよりもクラフトマンシップを重要視し、更にターゲットとする顧客もインフルエンサーやSNSでの影響力のある人物を対象としているため、こういった芸術的で手間暇のかかった技術を強くアピールする目的も含まれているのだと思います。

こちらはシートバック。

もちろんここからは…?

テーブルとリヤディスプレイが格納。

いわゆるリヤエンターテイメントシステムですが、テーブルの周りなどもポリッシュ仕上げでとんでもないコストがかかっているのは間違いなさそうです。

こちらは後席用のエアコンの吹き出し口ですが、エアコンにもポリッシュ仕上げの金属が使用され、その加工精度も高難度。

風向を調整するときの手触りや滑らかさ、そして滑りは一級品で、こういったところにも職人の技術と、量産ではなく一人ひとりの顧客のために全技術を注ぎ込んだロールスロイスの強いこだわりが見受けられますね。


助手席から見るカリナンの内装も凄い

ここからは助手席を見ていきましょう。

フッカフカのフロアマットとカーペットは全てホワイトデザインで美しく、その手触りも滑らか…内ドア部分もホワイトレザーをふんだんに使用した贅沢仕様となっています。

あとはシートレールにも注目してほしいのですが、何とここもポリッシュ仕上げになっていて、仮に目に見えないところであっても、芸術品のような美しさを表現するために徹底的に拘りぬくところもロールスロイスの凄いところではないかと思います。

そしてこちらはコックピット。

ダッシュボードには本物のウッドパネルが採用され、そしてウッドのラインが中央に寄るような歩留まり最悪の厳選素材をふんだんに使用していますね。

メーター類や液晶ディスプレイはもちろんフルデジタルですが、その一方でインパネ周りのエアコン類は全て物理スイッチというアナログとデジタルのメリハリもユニーク。

こういったアンティークっぽくも直感的な操作が非常に楽なところはショーファーカーらしいところで、やはり後席だけでなく助手席に乗る人のことも考えて即座に操作できるようにしているのでしょうね。

内ドアトリムにはスピリット・オブ・エクスタシーのエンボス加工。

アクセルペダルはオルガン式で、ブレーキアームはとにかく長め。

エンジンスイッチ周りやエアコンの吹き出し口、そしてステアリング周りまで一切手抜きが無く、乗り出し価格6,000万円以上であることも十分納得できる仕上がりだと思います。

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