チェコから世界最強の頑丈さとオフロード性能を持つスクールバスが登場。最低地上高340mm、水深900mmまでなら水中走行も可能だ

世界で最も安心できそうだけど過激なスクールバスが登場

日本や海外では、一目で”どこの学校”なのかがわかるような個性的なボディカラーやデザインを持つスクールバスが存在しますが、今回チェコから「世界最強の頑丈さとオフロード性能を持つスクールバス」が世界初公開されています。

そのバスというのが、トルサス・プレトリアン (Torsus Preaetorian)と呼ばれる見るからに頑丈そうな一台で、トルサスと呼ばれるチェコ・プラハに拠点を置く会社が特別に製造した中型バスなのだそう。

トルサスは以前にも、全長8,450mmの中型バスベースの超頑丈なキャンピングカー・プレトリアン・オーバーランダー (Praetorian Overlander)を製造していて、一般のキャンピングカーに対して+2,000mm~+3,000mmロングなのが特徴的であり、圧倒的なオフロード性能と快適性を実現した実力あるメーカーとしても有名です。


その見た目はランドローバーのような武骨さがある

過去にもトルサスは、スクールバスを何度か製造した経験を持っているとのことですが、今回はそのモデルの改良版として登場。

どことなくフロントヘッドライトのデザインと雰囲気はランドローバー風。

ボディスタイルとしては非常に背高い印象で、そこまでワイド感はないものの、フロントロア部分にはスキッドプレートを装備することで頑丈さをアピールしています。

トルサス・プレトリアンのスペックは想像以上に高いぞ!

サイドのスタイリングはこんな感じ。

プレトリアン・オーバーランダーに比べてフロントのウインチが無いので控え目に見えますが、フロントアプローチアングル32度、ブレークオーバーアングル41度、ディパーチャーアングル26度を達成するゴリゴリのオフローダーで、更に最大渡河水深は900mmとほぼ水中を走行することも可能になっています。

見るからに普通のスクールバスではなく、圧倒的に乗降りし難い一台だと思いますが、それでもボディサイドには”SCHOOL BUS”の表記があるのがシュール。

リヤデザインはこんな感じ。

水深900mmでの走破性を実現するため、リヤウィドウもかなり高い位置に設けられていますし、右上には歩行者マークもしっかりと貼付。

後ろから見てもスクールバスであることを忘れないようにアピールとする一方で、2つのデフロックを搭載しているのも何だかシュール。

見た目だけでなく車内の快適性も忘れない

なお車内には、世界で最も過酷なルートを走行しても最大35人が快適に乗れるよう設計されており、シートは特注のファブリックとポリマープロテクションコーティングを施工済み。

全年齢に適したシートベルトも装備していて、更にメーカーオプションとして通路側には折り畳み式アームレストとヒップサポートバーをラインアップしているそうなので、より安心して学校に行けることを保証します。

エンジンはトルクフルな走りを実現するためにディーゼルを採用

気になるパワートレインは、排気量6.9L V型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、最高出力290psと控え目ですが、最大トルクは1,150Nmと超絶トルクフル。

車体重量や乗せる人数、そして走行する場所のことを考えると、1,000Nm超えのトルクは必要だと思われ、もちろんこれに合わせて駆動方式も四輪駆動(4WD)が標準となっています。

ちなみにこちらのオフロード・スクールバスですが、一見して全く需要が無さそうに見えるものの、例えば全く舗装されていないインドなどの新興国向けに需要があるとも言われているため、今後意外なところでシェアを伸ばしていく一台なのかもしれませんね。

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Reference:CARSCOOPS