フルモデルチェンジ版・日産の新型ノートe-POWERに試乗!先代E12型とは全くの別物だ…良かった点とダメだった点をチェックしていこう

引続き新型ノートe-POWERの試乗インプレッションへ

新型ノートe-POWERの乗り心地はどうだ?

続いて新型ノートe-POWERの乗り心地についてですが、足もとにスタッドレスタイヤと社外製16インチアルミホイールを装着していたので、恐らく純正のタイヤホイールとでは乗り心地も変化してくると思うんですけど、正直スタッドレスタイヤでも十分乗り心地は良くてマイルドな印象。

ちなみに普段私が乗っているホンダ新型フィット4(Honda FIT4)LUXEは、若干カタメな印象なのですが、新型ノートe-POWERはフィット4よりも柔らかめで、だからといってファブリック特有のフワフワしたような乗り心地でもない絶妙なバランスでした。

ただし、これはあくまでも中速域且つ街中を走行した際のインプレッションになるため、高速域もしくは高速道路にて試乗した場合だと印象も大きく変化すると思いますから、この点はまたインプレッションしていきたいと思います。


新型ノートe-POWERのステアリングのブレの無さに驚き

続いてはステアリングフィールや走りについてですが、ハンドルを少しだけ切ってすぐに元の位置に戻しても車体は安定していてフラフラしませんし、ハンドルを切った分だけリニアに反応して曲がってくれるのも素晴らしいポイント。

いわゆる「走る・曲がる」という基本的な動作ですが、こういった点ではスポーティかつキビキビした走りをしていた印象で、ホンダ新型フィット4やトヨタ新型ヤリス(Toyota New Yaris)よりも優れているのかもしれません。

特にちょっとした際どいコーナーにおいても、中速域であればしっかりと狙ったラインに沿って曲がってくれるので、外側に膨れることなく、更にはステアリングもブレずにガッチリしているので、「安心して曲がれる」といった印象でした。

これが先代E12型になると、若干外側に膨れたり、ステアリングの振動やブレが目立ったりで不安要素もあったのですが、新型ではステアリング剛性が90%も向上しているので、その分の変化・向上がしっかりとわかるレベルでした。

新型ノートe-POWERの残念・ダメなポイントは?

ただその一方で残念というかダメなポイントだったのが中速域~高速域のアクセルを踏み込んだときのレスポンス。

まっすぐの直線でアクセルを踏み込んだときのアクセルレスポンスはちょっと微妙でモタツキがあり、滑らかな加速ではなく遅れて回転数が上がっていくような印象で(持ち上がるようなトルクを感じることができなかった)、おまけにエンジンの唸りが結構車内にも伝わってくるほどだったのは残念。

おそらく高速道路でも同様のことが考えられると思うのですが、追い越しが必要な場面でアクセルを踏み込んでも、「踏んだ分だけしっかりと加速する」ということが体感できない可能性があるんですね(加速するのであれば奥まで踏み込まないと厳しい?)

モーターのアシスト力やダイレクト感は新型フィット4 e:HEVの方が高め

そう考えると、こういった中速域~高速域の快適性は新型フィット4 e:HEVの方が良く、出だしからでもトルクやモーターのアシスト力をダイレクトに感じることができています。

今回はあくまでも前輪駆動(2WD)モデルでの試乗でしたが、これが四輪駆動(4WD)になると後輪モーターの駆動力が先代比で14倍に増強しているとのことなので、もしかすると高速域は四輪駆動で上手くカバーしてくるのではないかと予想(期待?)しています。

トータルで評価したらかなり完成度の高い新型ノートe-POWER

何れにしても、街中乗りでは予想以上に完成度の高い新型ノートe-POWERですが、若干のトルク不足やアクセルレスポンスを除いては国産コンパクトカーとしてはトップレベルだと思いますし、先代E12型とは全くの別物と言ってもイイ位に仕上がっているので、「乗ればその良さが間違いなくわかる」と思います。

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