トヨタ新世代ル・マン・ハイパーカーGT010 HYBRIDを世界初公開!重量は僅か1,040kg、エンジン出力680ps/モーター出力272psを発揮!

このスタイルをベースに公道仕様モデルも登場するのも凄いことだ

さてさて、2021年1月15日の午前8時、トヨタのレーシングブランドとなるトヨタ・ガズー・レーシング(Toyota Gazoo Racing)より、ル・マン・ハイパーカーモデルの新型GR010 HYBRIDが世界初公開されました。

このモデルは、2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するレーシング車両であり、徹底した空力特性とトータルパフォーマンスの向上、軽量化によるパワーウェイトの改善など、ありとあらゆる技術を駆使した完成された究極の一台となります。


電動モーターはアイシンAWとDENSOの共同開発

早速GR010 HYBRIDのエクステリアデザインを見ていくと、その姿はTS050 HYBRIDの化身でもあり、何れはこのスタイルから公道仕様モデルとなるGRスーパースポーツが登場する予定となっています。

気になるGR010 HYBRIDのパワートレインは、先日ティーザー画像でも公開された通り排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、エンジン出力680ps/モーター出力272psを発揮。

駆動方式は四輪駆動(4WD)となりますが、モーター出力が後輪に、電動モーターがフロントアクスルに設けられるレイアウトとなっています。

ボディスタイルは非常にエクストリームで、車体重量はTS050 HYBRIDに比べて162kg重くなっているのも気になるところ。

しかもパワーは32%も絞られているため、どうしてもトータルパフォーマンスでは劣ってしまう部分はあるものの、それでもル・マンのラップタイムは10秒程度遅いに留めているそうです。

車体サイズとしては、全長4,900mm×全幅2,000mm×全高1,150mmと非常にワイド&ローで、全長+250mm、全幅+100mm、そして全高+100mm高くなっています。

TS010 HYBRIDの車両概要をチェックしていこう

最後に、新型TS010 HYBRIDの車両概要は以下の通り。

ボディ:カーボンファイバー構造
ギヤボックス:横置き7速シーケンシャル
ドライブシャフト:トリポッドCVジョイント式ドライブシャフト
クラッチ:マルチディスク
ディファレンシャル:機械式ロッキングディファレンシャル
サスペンション:プッシュロッド式独立懸架ダブルウイッシュボーン(前/後)
スプリング:トーションバー
アンチロールバー:前/後
ステアリング:油圧式パワーステアリング
ブレーキ:アケボノ・モノブロック軽合金キャリパー/ベンチレーテッドディスク
ホイール:レイズ マグネシウム合金, 13 x 18 インチ
タイヤ:ミシュラン・ラジアル(31/71-18)
全長:4900mm
全幅:2000mm
全高:1150mm
車重:1040kg
燃料タンク容量:90リッター
エンジン形式:V型6気筒 直噴ツインターボチャージャー
バルブ数:4 / シリンダー
エンジン排気量:3.5 リッター
燃料:ガソリン
エンジン出力:500 kW / 680PS
ハイブリッドパワー:200 kW / 272PS
バッテリー:ハイパワー型・トヨタ・リチウムイオンバッテリー
フロントモーター/インバーター:アイシンAW / デンソー製

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Reference:Toyota