やはり問題になってるんだな…視聴回数稼ぎ目的で自動車ディーラーに訪問する自動車系YouTuberが問題に。見積もり提供後から連絡が途絶えるケースも

2022-07-13

今では当たり前となっているユーチューバーではあるが…

さてさて、最近では様々なジャンルのYouTuberが存在し、なかにはマスコミ/メディアが勝手に名称を付けて大きく騒がせている迷惑系YouTuberなども存在しますが、そういった中でもう一つ問題視されているのが自動車系YouTuber。

今では当たり前の存在となっている自動車系YouTuberですが、モータージャーナリストだけでなく、一般人による内外装インプレッションや試乗レビュー、更には新型車の見積もり動画などを公開するケースなども増え、より身近になってきている一方、自動車ディーラーではかなり問題になっていることもあるようです。

具体的にどういった困りごと、問題があるのか早速チェックしていきましょう。


YouTubeでの視聴回数稼ぎだけを目的とした訪問

これはいつもお世話になっている自動車ディーラーさんや、SNSを通して県外のカーディーラーに勤務する様々なスタッフさんに取材させて頂いた内容を一部まとめたものになります(ボリュームが非常に多いので、今後何回かに分けて公開していきたいと思います)。

まず担当スタッフさんが困っていることとしては、購入検討などではなく、YouTubeの動画撮影目的だけで訪問される方がいるということ。

もう少し厳密にいうと、試乗や見積もり作成といったセールス(スタッフ)さんが直接絡む業務の際、撮影(視聴回数稼ぎ)目的のためだけに訪問されることが多いそうです。

試乗・見積もりを入手してからは電話に出てくれない

当初は「〇〇を検討しているので、試乗動画などの撮影も含めて訪問は可能でしょか?」から始まったそうですが、試乗・見積もりが終わった翌日~1週間後ぐらいに、そのYouTuberに何度電話しても全くつながらないことが殆どなのだそう。

しかし新型車が発売される度に、また同じ人物から「○○を検討しているので・・・動画などの撮影は可能か?」といった決まった問い合わせが何度も来るそうで、スタッフさんも「さすがにこの人は購入するつもりがないんだな」と分かっていながらも、何度か時間に拘束されながら対応していたことがあるそうです。

その後も何度か同じことがあったために、さすがに「動画撮影が目的ということでしたら、お断りさせていただきます」と回答すると、その人のからの連絡は途絶えたもの、別の店舗でも同様の目的にて問い合わせてしていることが発覚。

しかもそれは、一つのメーカーだけでなく別のメーカーのディーラーにも同じ手口で繰り返していたそうで、その方がこれまで訪問してきたディーラーにて購入したクルマは0台だったことも明らかになっています。

個人情報なども一切無視した無断撮影も問題に

もう一つ問題になっているのが、展示車や試乗車などの無断撮影。

これについては非常に多くのセールスさんからも教えて頂いたのですが、ディーラーに展示されている車両や試乗車を無断にて撮影して、ナンバーや背景、スタッフさんなどにモザイクをかけることなくそのままYouTube動画にアップしている人が多数いるとのこと。

事前に「撮影とか大丈夫ですか?」「SNSにアップしても大丈夫ですか?」といった一言があれば印象は大きく変化するのですが、そういった断りもなく、こそこそ撮影されることもあるそうで非常に困っているそうです。

こういったケースから、一部のディーラーではYouTube撮影を目的とした訪問をお断りしているところもあるそうで、自動車系YouTuberに対するイメージもそこまで良い風に捉えていないのも事実。

もちろん、みんながみんな同じではないことは承知しているのですが、自動車系YouTuberという括りだけで嫌悪感を持ってしまうセールスさんも多数いらっしゃるようです。

特に最初の「購入の意思もなく、再生回数だけが目的の撮影」ともなると、営業さんの拘束時間が長くなり(悪い言い方だとタダ働き)、他の業務の妨げにもなりかねないため、節度ある行為に加え、ディーラーとの信頼関係を維持するためにも、それこそ社会貢献も含めて新車を一台購入するといった恩返しも必要なのではないか?と考えたりもします(もしくはレンタカーを利用するといった手段も…)。

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