【米調査】新車購入して5年後に最も価値が下がらないのはジープ・ラングラー、反対に激落ちするのは日産リーフ…トヨタ・ランクルやレクサスLXの価値は?

ブランドやセグメントによって価値は異なれど、やはりSUV系のリセール価値は高かった

北米メディアのiSeeCars.comが、新車購入して5年後に最も価値が下がりにくい/下がりやすいモデルランキングを公開。

このランキングでは、2016年にアメリカにて80万台以上販売された新車・新型車を調査・分析することで、5年後の減価償却費(価値の下がりやすい/下がりにくい)をパーセンテージにしてランキング形式にて公開しています。

これにより、「今後どういったモデルの価値が下がりやすいのか」という傾向が確認でき、新型車・新車購入の参考になるとも思いますので、セグメント別のランキングも含めてチェックしていきたいと思います。


新車購入して5年後に最も価値が下がりにくいモデルランキングを見ていこう

まずは新車購入して5年後に最も価値が下がりにくいモデルランキング・トップ10を見ていきましょう。

ランキングは以下の通り。

【新車購入5年後の最も価値(減価償却費)が下がりにくいモデルランキング】

1位:ジープ・ラングラー・・・9.2%
2位:ジープ・ラングラーアンリミテッド・・・10.5%
3位:ポルシェ911・・・12.8%
4位:トヨタ・タコマ・・・13.8%
5位:トヨタ・タンドラ・・・19.5%
6位:フォード・マスタング・・・21.0%
7位:シボレー・コルベット・・・22.7%
8位:シボレー・カマロ・・・23.6%
9位:ダッジ・チャレンジャー・・・24.4%
10位:トヨタ4ランナー・24.6%

ランキングとしては以上の通りで、1位~2位はオフロードクロカン系のジープ・ラングラーがダントツ。

特にスタンダードなラングラーは9.2%と唯一の一桁台なのですが、どうやら熱狂的なファンベースと、圧倒的な走破性の高さ、特にオフロードでの耐久性とパフォーマンスにより、その価値を維持しているとのこと。

この他、ジープ・ラングラーは武骨なデザインでありながらも、その象徴的なデザインを常に維持し続けているので、いつまでも時代遅れを感じさせない特別感があるそうです。

スポーツカーの価値もなかなかに高いようだ

こうしたなか、スポーツカーでは、3位のポルシェ911、6位のフォード・マスタング、7位のシボレー・コルベット、8位のシボレー・カマロ、9位のダッジ・チャレンジャーを含む5つのモデルがランクインしているのも意外でしたね。

ポルシェ911に関しては、時代を超えたデザインと信頼性に対する評判に加えて、ポルシェ市場の需要に比べて911をほとんど販売していないため、中古車市場にて911を確認できる頻度が少なく、希少性も高いことが影響しているとのこと。

この他、マスタングやコルベット、カマロ、チャレンジャーはすべて、多くの消費者に意欲的な魅力を備えたクラシックなアメリカンスポーツマッスルカーであり、消費者の満足度を高めていることも大きな理由になっているそうです。

やはり北米市場ではトヨタ&ピックアップトラックの価値も高め

こちらも注目したいのが、トヨタのピックアップトラックで、4位にタコマ、5位にタンドラがランクイン。

これらのモデルが上位にランクインした理由としては、トヨタのトラックモデルは信頼性と品質が高いことでも有名で、北米需要の高いタコマは国内で最も売れている中型トラック。

これらの壊れにくいトラックたちは、主力製品または信頼できるファミリーカーでありの業務用にもフル活用できるため、価値も非常に高いそうです。

新車購入5年後の最も価値が下がりやすいモデルランキングを見ていこう

続いて、今度は新車購入して5年後に最も価値が下がりやすいモデルランキング・トップ10を見ていきましょう。

ランキングは以下の通り。

【新車購入5年後の最も価値(減価償却費)が下がりやすいモデルランキング】

1位:日産リーフ・・・65.1%
2位:BMW・i3・・・63.1%
3位:BMW・7シリーズ・・・61.5%
4位:マセラティ・ギブリ・・・61.3%
5位:BMW・X5・・・60.3%
6位:ジャガーXF・・・59.5%
7位:BMW・5シリーズ・・・59.1%
8位:アウディA6・・・58.2%
9位:リンカーン・ナビゲーターL・・・57.7%
10位:ボルボS60・・・57.3%

ランキングは以上の通りとなります。

何と今回のランキングでワースト1位だったのが日産リーフで、 5年後に65.1%の損失が発生するのは中々に致命的。

っというのも、やはりピュアEVモデルの価値は非常に下がりやすいようで、初期型のリーフのバッテリーは8年~10年しか持たないともいわれているそうで、フルモデルチェンジによる2代目が誕生してからは、航続距離とバッテリー寿命の急速な進歩により、初代リーフの価値が一気に下がってしまったとのこと。

そしてワースト2位もEVモデルでお馴染みBMW i3で、こちらもバッテリー性能低下に加え、一部の市場ではキャンセルが相次いだり、人気の低迷、スペックの割に高額値といったマイナス要素が重なってしまたために、その価値の下がり方が異常に高いようです。

この他見ていくと、3位のBMW・7シリーズや、4位のマセラティ・ギブリ、6位のジャガーXF、7位のBMW・5シリーズ、8位のアウディA6、10位のボルボS60を含むセダンたちもワースト上位にランクイン。

これらのモデルについては、新車として登場した直後は注目度も高いものの、そのステータスはすぐに消え、流通市場でのこれらのモデルの価値を大幅下落の傾向が大きいとのこと。

この他、昨今のセダン人気の低迷も影響しているとのことで、中古モデルでも中々売れないのが現状なのだそうです。

この他、コンパクトSUVやミドルサイズSUV、セダン、スポーツカー、ハイブリッドといったセグメント別のランキングは、以下の次のページにてチェック!