「約700万円の日産新型フェアレディZ」に違和感?あくまでもフル装備&240台限定Proto Specの価格帯であり、スタンダードグレードの価格帯では無いことに注意
「約700万円の新型フェアレディZ」という見出しに対して、日産幹部も苦言
さてさて、2022年1月14日に発表され、同年6月下旬に発売予定となっている日本仕様のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, Z34)ですが、日本限定240台のみ抽選販売される特別仕様車Proto Specの車両本体価格が6,966,300円(10%税込み)であることが明確になりました。
これに対して国内カーメディア・くるまのニュースさんでは、「約700万円の日産新型「フェアレディZ」に驚きとガッカリの声!?「これじゃ買えない…」新型Zは高すぎるのか?」という興味深いタイトル記事を公開。
なお様々なカーメディアの新型フェアレディZに関する記事を見ていくと、やはり「約700万円」「新型フェアレディZ」の組み合わせが多く、「新型フェアレディZの価格帯は約700万円からになるのか…」と誤解を招く内容にもなっているようです(タイトルだけ読んで中身を見ない方も多いため)。
またこれに対して、日産のチーフプロダクトスペシャリストである田村宏志 氏も「新型フェアレディZは約700万円”から”ではなく、約700万円”まで”!最も安価なグレードだと500万円前半から出せる」と苦言を呈したことでも大きな話題になりましたね。
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特別仕様車Proto Specの価格帯だけを明らかにしてしまったのも誤解を招く原因に?
なお今回の東京オートサロン2022にて、日本仕様の新型フェアレディZ Proto Specを早めに公開したことで、
・フェアレディZは必ず発売される
・特別仕様車Proto Specの価格帯を先に公開したことで、スタンダードグレードはより安価になる
というアピールができたことは間違いないと思いますが、
◇特別仕様車Proto Specの価格帯だけが大々的に取り上げられ、フェアレディZの価格帯が「700万円から」という誤解が生じている(いわゆる切り取り操作)
◇安価なスタンダードグレードの価格帯を先に公表しなかったのか?
といった意見もあると思うんですね。
その結果として、先ほどのくるまのニュースさんの”特別仕様車と記載しない、更なる誤解を招きそうな見出し”が公開されてしまい、益々新型フェアレディZの発売に不安視する声が挙がっているのではないか?と推測。
日産Zは「頑張れば手が届くスポーツカー」→だからこそ最も安価なベースグレードの価格公表が必要だったのかも
これは前回のブログでもご紹介しましたが、日産幹部の田村 氏は「ベースグレード(18インチを履かせたモデル)で500万円前半から出せる」と発言したこともあり、概ね車両本体価格は530万円からになると予想しています。
日産CEOである内田誠 氏も語っていましたが、「頑張れば手が届くスポーツカー」をコンセプトに開発を進められた車ですから、東京オートサロン2022ではベースグレードの最も安価な価格帯を先に公表していれば、もしかしたらメディアやユーザー、SNSでの評価も大きく変化していたのではないか?とも思ったり。
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