一体なぜ?北米スバル公式がフルモデルチェンジ版・新型WRX STIを発表・発売しない理由を明らかに!更に北米レクサスが限定150台のみとなるLCの特別仕様車を発表

スバルオブアメリカも、今回の発表は相当に悩み抜いたと結果だと思う

前回のブログにて、スバルのフルモデルチェンジ版・新型WRX(日本名:WRX S4)をベースにした内燃機関搭載&ハードコアモデルとなる新型WRX STIが発表・発売されない?という噂が浮上していましたが、これについてスバルオブアメリカ公式が「発売の予定はない」と正式にコメント。

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更に今後の方針としては、「次期WRX STIが登場するとすれば、ピュアEVもしくは電動化を推進していく可能性がある」ことを明らかにしていますが、そもそもどうして「内燃機関の次期WRX STIが登場しないのか?」も明らかにしています。

これには様々な憶測や批判的な意見が集中しましたが、スバルオブアメリカの考え、今後の方針をチェックしてみると「確かにそうかもしれないな…」と思うところも。

早速その理由をチェックしていきましょう。


内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売できないのは、排ガス規制や騒音規制の強化があまりにも早過ぎるから

2022年3月11日時点のスバルオブアメリカの公式プレスリリースでは、「なぜ内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売しないのか?同社がなぜ、電動化を含む次期WRX STIのチャンスを模索しているのか?」については明らかにしませんでしたが、これについて海外カーメディアRoad&Trackが、その詳細を明らかにしています。

スバルオブアメリカのコーポレートコミュニケーションディレクターであるDominick Infante氏とのインタビュー内容を引用すると、「排ガスや騒音など、あまりにも規制が急速に変化しているため、次期WRX STIのラインナップ寿命が限られてしまうから」だそうです。

これは北米市場に限らず、欧州市場や日本市場でも同様のことがいえると思いますが、スバルとしては「内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売”しない”」のではなく、「急速な変化を見せる規制絡みで、内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売”できない”」というのが、スバルオブアメリカの本音なのかもしれません。

その結果として、「電動化を含む次期WRX STIのチャンスを模索している」というコメントを残すことで、「WRX STIは終わらせない」ことを意味しているのかもしれません。

スバルは次期WRX STIのピュアEV版を示唆するコンセプトモデルを発表していた?

ただその一方で、スバルは2022年1月14日~16日に開催された東京オートサロン2022にて、スバルの新世代ピュアEVレーシングモデルとなる、新型STI E-RA Conceptを世界初公開していて、このモデルも内燃機関を搭載せず、ピュアEVモータースポーツモデルとして将来的にデビューすることを示唆していますが、もしかするとこの時点から、スバルは次期WRX STIの内燃機関のみのラインナップを候補から外していたのかもしれません(あくまでも勝手な推測ですが…)。

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WRX STIといえば内燃機関×MT(マニュアル)だが

ただWRX STI×内燃機関×MTこそ、スバル本来の在り方だとも考えていて、ピュアEVともなれば6速MTの可能性も無くなることも。

とはいえ、先日のトヨタの特許絡みではありませんが、ピュアEVでもフェイクマニュアル(MT)操作を可能とする技術特許を公開していたため、これがスバルと直接的な関係性を持っている可能性も考えられそう。

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今回はあくまでも北米市場向けのみでの動き

ちなみに、以前より国内カーメディアなどを中心に次期WRX STIは、新型WRX S4の排気量2.4L 水平対向4気筒ターボエンジンをベースに、ハイブリッドアシスト無しで最高出力350hp以上を発揮する?といった噂が浮上していましたが、これらの情報をスバルオブアメリカが否定するプレスリリースであったことも事実。

ただ、これはあくまでも北米市場限定の話になるため、日本市場やオーストラリア市場、欧州市場向けに関しては未だ具体的なプレスリリースは公開されていないことを考えると、「スバル全体が内燃機関を100%諦めたわけではない」とも考えられますし、今後のスバル公式の動きにも注目したいところです。

欧州レクサスに続き、今度は北米レクサスがLCの特別仕様車を発表!気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!