カーメディアが「フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーは受注7万台に対し僅か6%しか納車されていない」と報道。ただしこの情報にはちょっとした落とし穴も

様々な要因が重なって「生産できない」状況が続いている

2022年1月13日に発表・発売されて2か月以上が経過しているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)。

2022年3月に入ってから、SNSを始め当ブログ読者様からも多くの「納車報告」を頂いていますが、そのほとんどが初回先行予約日(2021年12月上旬)に購入・契約された方々。

ただその一方で、一部グレードやメーカーオプションとの組み合わせにより、「納期未定」「2022年内の納車は難しい」といった回答を頂いている方も多く、発売早々に受注は好調ながらも「生産は全く間に合っていない」のが現状となっています。

こうしたなか、国内カーメディアが「バックオーダー数7万台に対して僅か6%しか納車されず!」と大々的に報道しています。


受注数7万台に対して6%の納車は、あくまでも2022年2月度の「月間販売(納車・登録)台数」を意味している

国内カーメディアWEB CARTOPの報道によると…

発売から約1カ月を経過した2月には7万台に達した。

ところが実際の2月の登録台数は、ノアが2227台、ヴォクシーは2073台に留まる(エスクァイアは廃止)。

両車を合計して4300台だから、2月の登録台数は、受注している台数の6%だ。

90%以上が受注を受けた状態で残っている。

via:WEB CARTOP

新型ノア/ヴォクシーの「僅か6%の納車(厳密にはディーラーでの車両登録)」というのは、2022年1月13日以降から同年3月下旬にかけてではなく、あくまでも2022年2月度の話。

2月度の計4,300台全てが一般の顧客に納車されているとは限らない

しかもこの情報は、一般社団法人日本自動車販売協会連合会の2022年2月度となる新車販売台数ランキングを基に算出したものになるわけですが、ここで一つ注意しておきたいのは、「両車合計4,300台全てが、顧客に納車されているわけではない」ということ。

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つまり、トヨタディーラーの試乗車・展示車分、更には中古車サイト・カーセンサーにて早期的に掲載されている業者の見込み発注分なども含まれているため、4,300台全てが必ずしも一般の顧客に納車されているとは言い切れないんですね。

新型90系だけでなく先代80系の販売台数も含まれている可能性がある

しかもノア/ヴォクシーの月間販売台数には、新型90系だけでなく先代80系の台数も含まれている可能性があり、いわゆる即納可能なディーラー在庫車を販売・納車した分も考慮すると、正規の台数は更に少ないことが予想されます。

また2022年2月の販売台数4,300台となる一方で、同年3月の生産台数は更に少なくなっている恐れもあるとのことですが、この点は一般社団法人日本自動車販売協会連合会の公式プレスリリース情報が公開され次第、当ブログでも早く展開できればと思います。

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カーメディアが公開した新型ノア/ヴォクシーの最新納期情報は、以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!