カーメディアが「フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーは受注7万台に対し僅か6%しか納車されていない」と報道。ただしこの情報にはちょっとした落とし穴も

生産現場の混乱だけでなく、販売店や顧客側も困惑・不安は続いている

ちなみにトヨタは、新型ノア/ヴォクシー発売日の公式プレスリリースにて、月販基準台数を「ノア:8,100台/月」「ヴォクシー:5,400台/月」の合計13,500台と想定していましたが、今回2022年2月度の4,300台で考えると僅か32%の到達(トヨタプレスリリースはコチラ)。

もちろんこの背景には、昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足、昨今の世界情勢による空輸問題、更には2022年3月16日に発生した東北震災の影響で、仕入れ先からの部品が供給されないなど、様々な要因が重なったことで生産できないという状況が続いています。

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理由が理由ではあるが、高い買い物をしているユーザー心理としては期待よりも不安の方が大きいと考えらえる

こればかりは致し方ない部分はあるものの、しかしその一方で、内外装デザインも判明していない時点から先行予約し約400万円~500万円という高い買い物をしても納期が全く判明していないことを考えると、「本当に納車されるのだろうか…」「何のための先行予約だったのか…」と期待よりも不安の方が大きくなるのは当然。

販売店側も、メーカーから送られてくる紙面一枚の「納期が遅れる」という情報を顧客に伝えるのも非常に大変だと思いますし、なかには「他の販売店の情報と全然違う」といったメーカーとの情報共有・コミュニケーションがとれていないなど、こうしたことが日々重なることでストレスに転じていることも確かだと思うんですね。


新型ノア/ヴォクシーのリアルな最新納期情報も公開

ちなみにWEB CARTOPが取材した情報を参考にさせて頂くと、新型ノア/ヴォクシーの販売店からのリアルな納期情報は以下の通り。

◇ノア・ガソリンモデル:納期4か月(2022年3月28日掲載時点)

◇ノア・ハイブリッドモデル:納期8か月(2022年3月28日掲載時点)

◇ヴォクシー・ガソリンモデル:納期5か月(2022年3月28日掲載時点)

◇ヴォクシー・ハイブリッドモデル:納期9か月(2022年3月28日掲載時点)

◇ノア・ガソリンモデル(安全装備のオプション込み):納期6か月以上(2022年3月28日掲載時点)

◇ノア・ハイブリッドモデル(安全装備のオプション込み):納期10か月以上(2022年3月28日掲載時点)

◇ヴォクシー・ガソリンモデル(安全装備のオプション込み):納期7か月以上(2022年3月28日掲載時点)

◇ヴォクシー・ハイブリッドモデル(安全装備のオプション込み):納期11か月以上(2022年3月28日掲載時点)

ちなみにガソリンモデルよりもハイブリッドモデルの方が長納期化しているのは、「ハイブリッドモデルの方が圧倒的に受注が多い」ことと「半導体を使用している数がガソリンモデルよりも多い」から、とのこと。

そして安全装備のオプションを装備すると、更に2か月以上長納期化する原因としては、安全装備用の半導体や部品が不足しているから。

これにより、先行にてオプション込みのモデルをオーダーした方よりも、先行よりも遅れてオプションをほとんど設定していないモデルをオーダーした方の方が先に納車されるという「逆転現象」も起きているのも事実。

それでも「ひたすらに待つしかない」というのは酷な話ではありますが、まずはこの局面を乗り換えられるよう、そして一日も早く部品供給や半導体不足を解消できるよう、メーカーの方々には引続き頑張ってほしいところです。

トヨタ新型ヴォクシーに関するインプレッションや維持費、メンテナンス、最新情報はコチラにてまとめています。

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Reference:WEBCARTOP