転売の恐れも?トヨタ新型GRカローラの特別グレード・サーキットエディションが僅か1,500台のみの限定モデルに…販売好調だった三菱が操業一旦停止で新型アウトランダー等に影響も

カローラシリーズとはいえ、新型GRカローラはニッチな市場になることは間違いなさそう

2022年4月1日のエイプリルフールに世界初公開されたトヨタ新型GRカローラ(Toyota New GR Corolla)。

今回発表されたモデルは北米市場向けのプロトタイプになりますが、2022年後半頃には日本市場向けも発表・発売予定とのことで、おそらく同年10月頃にマイナーチェンジを控える新型カローラシリーズ(カローラスポーツ/カローラツーリング/カローラセダン)に合わせて販売される可能性があります。

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北米市場向け新型GRカローラのグレード構成については、シンプルな見た目にまとめたコアエディション(Core Edition)と、ハードなホットハッチをイメージづけるサーキットエディション(Circuit Edition)の2種類がラインナップされますが、これらのグレードの内訳が明らかになっています。


特別グレードのサーキットエディションは思った以上に排他的

今回発表された新型GRカローラですが、TNGA-Cプラットフォームをベースにした4ドアハッチバックながらも、競合とするモデルは大方予想通りとなるフォルクスワーゲン新型ゴルフ8 R(Volkswagen New Golf 8 R)。

GRカローラのパワートレインは、GRヤリス(GR Yaris)の血統を受継いだ排気量1.6L 直列3気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力304ps/最大トルク370Nmを発揮、トランスミッションは6速MT、そして駆動方式はGR-FOURのみをラインナップします。

かなりハードな走りを提供してくれるであろう新型GRカローラですが、一方で懸念されるのが生産遅れや納期遅延。

新型GRカローラの初回年間生産台数は決まっている模様

どの自動車メーカーも同じ苦境に立たされていますが、昨今の諸事情による部品の供給不足や半導体不足により、新型ヤリスやランドクルーザー300、GRスープラといった様々なモデルが次々と生産遅れ・納期遅れとなっていますが、どうやら新型GRカローラに関しては、既に2022年~2023年にかけての年間生産・販売台数を決めているそうで、この販売台数を超えない限りは納期遅れが生じる恐れは無いとのこと。

この点に関しては、トヨタが以前明らかにした「意思ある踊り場」とするために、無理のない品質を最優先とした生産に取り組むための流れなのではないかと推測しています。

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サーキットエディションの年間生産台数は僅か1,500台のみ

ちなみに海外カーメディアRoad&Trackの報道によると、トヨタのマーケティング担当役員のマイク・トリップ氏にインタビューしたところ、生産工場はGRヤリス同様に愛知県豊田市のトヨタ元町工場内にあるGRファクトリーで、既に”年間の規定数分のパーツ”を在庫として確保していて、ニッチな市場といえども、細心の注意を払いつつ顧客からの信頼を取り戻していくことを明らかにしています。

そしてここからが注目したい所ですが、どうやら新型GRカローラの特別グレードであるサーキットエディションは、生産台数を大幅に絞ることが決定しているとのこと。

マイク・トリップ氏曰く、新型GRカローラの初回1年間の販売台数は8,000台で、2年目以降は6,000台に少なくする予定とのことですが、まずは初回8,000台の内、サーキットエディションが僅か1,500台のみ、残りの台数がコアエディションに割り当てられる予定となっています。

これに関しては、トヨタ側もサーキットエディションの価値を高めることを目的にしていると予想される一方で、おそらくサーキットエディションを年間で生産できる台数に制限があるのだと考えられ、その台数が1,500台なのだと予想されます(もしかすると転売の対象となる恐れも?)。

新型GRカローラは日本市場でも限定版が販売される?三菱の主要工場が一旦操業停止に…影響を受けるモデルについては、以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!