フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ハイエース(400系)がピュアEV版として2025年デビューとの噂!H300系ではなくH400系となり、車内もガソリンモデル同様の積載量を確保?

プラットフォームはbZシリーズなどに採用されているe-TNGAがベースに?

トヨタの新世代ピュアEVモデルとしてお馴染みのbZシリーズ。

既に市販モデルとして新型bZ4Xが発表・発売され(2022年9月上旬時点でハブボルト締結問題で一旦販売停止となっているが…)、中国市場ではセダンタイプのbZ3の存在が明らかとなり、2022年後半にはレクサス版として新型RZ450eが発表・販売予定と云われています。

これらのモデルには、新世代プラットフォームとなるe-TNGAが採用されていますが、トヨタの商用ワンボックスカーとして高い人気を集めているハイエース(Toyota HIACE)も、将来的にピュアEV版としてデビューするとの噂が浮上しています。

一体どのようなモデルとなるのか?早速チェックしていきましょう。


東南アジア向けのH300系とは異なり、新たにH400系として展開される?

via:Spyder7

国内自動車情報誌ベストカーさんの報道によると、これまで噂されてきたH300系の新型ハイエースではなく、どうやら全く新しいH400系の新型ハイエースとしてラインナップされる予定とのことで、フロントノーズもキャブオーバーを継承しつつ、”若干ノーズが伸びた”スタイルになるとのこと。

「ノーズが伸びたスタイルともなればH300系なのでは?」と考えたりもしますが、ベストカーさんのスクープ情報としては、あくまでもキャブオーバースタイルと説明。

つまりは、東南アジア向けに展開されているH300系のセミキャブオーバーを採用することなく、H200系のスタイリングをベースにするとのことですが、やはり一番気になるのが「ピュアEV化によって車内の居住空間はどうなるのか?」ということ。

床下バッテリーを搭載する場合、車内高や積載性は低下すると予想されるが…?

ベストカーさんの報道によると、「前席の着座位置が少し後方に移るため、荷室長がやや短くなると言われているが、パッケージングの自由度が高いBEVの特徴を活かし、総容量は現行型と同等か、それ以上を確保する」と説明。

つまり、現行の内燃機関よりも、床下にバッテリーなどを搭載したピュアEV版の方が「車内も広くなる」とのことですが、ハイエースの床下にバッテリーを搭載すれば、その分床下位置は高くなり、車内の居住性(特に室内高)は低くなり、その分積載量も確保しづらいのではないか?と推測。

もちろん、十分なスペースや積載量を確保するための一つの工夫としてH300系のようなセミキャブオーバーも対策の一つだと思いますが(衝突安全性も考慮して)、そうなるとハイエース本来の特徴が失われてしまい、全長が大きくなるなどの新たな問題が発生することを考慮すると、中々現実的ではないのが正直なところ。

ピュアEV系の商用バンが増えれば、次に問題なのが充電インフラ

あとは充電インフラですが、まだまだピュアEV&商用モデルが充実化していないなかで、ハイエースといった需要の高いモデルがピュアEV版としてラインナップされれば、街中や高速道路、道の駅などにも充電設備を更に増設する必要があるわけですが、これもまだまだ時間が必要になると思われますし、一方で電力がひっ迫するなどの問題も考慮しなければならないことを考えると、「魅力的なモデルではあるが、中々現実的ではないモデル」ということになりそう。

おそらくベストカーさんが入手したスクープ情報には、記事中には無い独自のモーターやバッテリーの搭載方法、充実した車内の居住性の確保、そして高い床に見せない特別な技術が隠されている可能性も無きにしも非ずですが、ベストカーさんが考える「ピュアEV化によるデメリットは何なのか?」なども取り上げてほしい所です。

2ページ:現行H200系はどうなる?販売終了?それとも併売する?