フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーのプロアクティブドライビングアシスト[PDA]は本当に便利?慣れではなく「依存」してしまうと危険かもしれない

予防安全装備の充実化は確かに便利だが、安全装備の依存・過信には注意が必要かもしれない

私に納車されて7か月近くが経過しようとしているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z[2WD]。

今回はトヨタの予防安全装備プロアクティブドライビングアシスト[PDA]の利便性と危険性についてまとめていきたいと思います。

新型ノア(New Noah)/ヴォクシーでは、以下の予防安全装備&ドライビングサポート(運転支援)が備わっていて、その中で今後トヨタのラインナップモデルに追加されるのがプロアクティブドライビングアシスト[PDA]になります。

◇プリクラッシュセーフティ

◇緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)[メーカーオプション]

◇フロントクロストラフィックアラート[FCTA]

◇レーンチェンジアシスト[LCA]

◇レーントレーシングアシスト[LTA]

◇レーンディパーチャーアラート[LDA]

◇レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

◇アダプティブハイビームシステム[AHS][一部メーカーオプション]

◇オートマチックハイビーム[AHB]

◇ロードサインアシスト[RSA]

◇ドライバー異常時対応システム

◇プロアクティブドライビングアシスト[PDA]

◇発進遅れ告知機能[TMN]

◇ブラインドスポットモニター[BSM][メーカーオプション]

◇安心降車アシスト(ドアオープン制御付)[SEA][メーカーオプション]

◇パーキングサポートブレーキ[一部メーカーオプション] 等


プロアクティブドライビングアシスト[PDA]ってどんな機能なの?

おさらいも兼ねて、プロアクティブドライビングアシスト[PDA]がどういった機能なのかチェックしていきましょう。

この機能は、運転状況に応じたリスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートし、ドライバーの安心につなげていくもので、つまりは高速道路だけでなく一般道や様々なシーンにおいて自動でブレーキ(減速)操作を行い、追突事故を未然に防ぐ便利機能。

なお運転状況というのは、主に「歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援」と「先行車に対する減速支援」「カーブに対する減速支援」の3種類。

特に「カーブに対する減速支援」については、目の前でコーナーに差し掛かったときに、普段ブレーキを活用しないところであっても、勝手に減速するようなシーンもあるわけですから、慣れていないとかなり違和感を感じる機能かもしれません。

この他にも、30m~50mぐらい前を走る車両が右左折する際に、「右左折しても、こちらは特にブレーキしなくても大丈夫だろう」と敢えてブレーキを踏んでいなくても、これもPDA機能が自動で判断しブレーキすることもあります。

こうした様々なシーンにおいて、これまでブレーキせずとも走り慣れていた道であっても、「意図しないタイミングでブレーキする」のも、この機能の特徴でありデメリットと感じられる部分ですが、捉え方次第では「ブレーキを踏んだ方が良さそうなシーンでも、ブレーキを踏めていない」と、自分自身の普段の運転技術を知れるいうことにもつながるかもしれません。

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