最低でも「5回は売却」されたランボルギーニ・カウンタックLP400Sが競売に登場→スタート価格は日本円に換算して驚異の約14億円!プレミアモデルとはいえ露骨な転売にしか見えない件

どんなにプレミアがついているとは言え、さすがにこの金額では誰も購入したくないだろうな…

1970年代、スーパーカーブームの火付け役にもなったランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach、海外ではクンタッチ)。

2022年には、日本にも世界限定112台のみとなるシアンFKP37をベースにした新型カウンタックLPI 800-4が続々と納車され、再度注目を浴びています。

そんなスーパーカーブームの代表格ともいえる旧世代カウンタックが、海外のインターネットオークションサイトMobileにて出品され、”とんでもないスタート価格”での設定となっています。


スタートプライスは9,999,999ユーロ!日本円に換算して約14億円

こちらが今回、海外オークションサイトMobileにて出品されている1982年式の旧世代カウンタック(シャシーナンバーは#1121448)。

上の画像を見てもお分かりの通り、そのスタートプライスは9,999,999ユーロで、日本円に換算すると約14億円に相当。

出品者はどのような意図でこの価格帯に設定したのかは不明ですが、将来的にこれだけの価値があるモデルと見込んで出品している可能性も考えられそう。

とはいえ、どんなに価値のある旧世代カウンタックでも、まさかブガッティのワンオフモデルとなるラ・ヴォワチュール・ノワール(Bugatti La Voiture Noire)並みの価格帯にて購入するとも考えづらく、もしかすると広告目的での出品という可能性も。

LP400Sシリーズ3は、僅か82台しか生産されなかった希少なモデルとも云われているが…

ちなみにこちらのモデル、ランボルギーニが1978年に販売したカウンタックLP400Sのシリーズ3に相当するモデルだそうで(シャシーナンバーも#1121312~#1121468で、今回出品された車両は#1121448なのでほぼ後半)、その生産台数は僅か82台との情報も。

少し画像ではわかりにくいですが、このシリーズ3以降にてラインナップされたカウンタックでは、室内スペースの高さが+30mm高くなったハイボディとなるため、シリーズ1~2に比べるとサスペンションの車高が高いことでも識別できるようになっているとのこと。

そしてこのボリューム感のあるリヤデザインと巨大なリヤウィング。

このV字型リヤウィングに関しては、伝説のウルフカウンタックから好評だったオプションとのことで、注文したユーザーのほとんどがリヤウィングを装着したとも云われています。

現代でも全く色あせない近未来的なスタイリングで、このデザインをベースにしつつ新型カウンタックLPI 800-4が再び蘇ったのも感慨深いものがありますね。

40年前は驚異的なスペックともいわれたフラッグシップV12エンジン

エンジンルーム内は非常に美しく、エンジンメンテナンスもしっかりと施されているそうで、もちろんエンジン始動や自走も可能とのこと。

パワートレインは、ランボルギーニのフラッグシップの象徴ともいえる排気量3.9L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力355ps/最大トルク356Nmを発揮と、当時としてはかなりパワフルな一台でした。

0-100km/hの加速時間は5.9秒、最高時速は250km/hにまで到達するとのことで、現代のランボルギーニやフェラーリのスペックに比べると控え目に感じられる数値ではありますが、当時(40年前)は驚異的なスペックとして注目されていました(但し本当に実現できた数値なのかは不明)。

内装も非常に美しく、一体どのように保管されていたのかも気になるところ。

なおMobileの情報によれば、このカウンタックLP400Sシリーズ3の走行距離は僅か22,110kmとほとんど走られておらず、今日まで定期的なメンテナンスも実施済み。

今回出品されるまで、最低でも5人のオーナーに渡った珍しいカウンタック

今回出品されるまでの流れとしては、最初は1982年にスイスにて納車され、その後1998年にアメリカへと売却されました。

その後2008年にアメリカのオーナーが亡くなったため、この車の所有権は妻に移行され、その2年後に売却されました。

2011年に別のオーナーへと渡り、その後2012年に売却→2015年に売却と、様々な経路でアメリカの色んなオーナーに回ったそうですが、最終的には2017年にベルギーのコレクターが購入したそうです。

最低でも5度以上売却されたカウンタックLP400Sシリーズ3ですが、これだけ様々なオーナーのもとに行っても、これだけ美しく保管されていたことにも驚きです。

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Reference:Mobile