米にてホンダ・フィット/HR-V(日本名:ヴェゼル)に11.5万台の大量リコール!更にトヨタRAV4 PHVにも電圧低下の恐れがあるとして1万台超えのリコール

既に日本でも届け出されているトヨタRAV4 PHVのリコール

続いてもアメリカ市場向けとなりますが、トヨタRAV4 Prime(日本名:RAV4 PHV)の1車種・16,679台に大量リコール。

不具合内容としては、2023年2月2日に日本市場向けでも報告された内容と同じで、プラグインハイブリッド(PHV)システムにおいて、バッテリの充放電制御が不適切なため、EVモードの継続使用によりバッテリ電圧が低下した際、急加速を行うと、想定以上に電圧が低下することがあるとのこと。

そのため、警告灯が点灯しハイブリッドシステムが停止するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

日本市場向けよりも7倍近く多く生産されているアメリカ向けRAV4 PHV

そしてもう一つ気になるのがリコールの対象台数。

アメリカ市場向けは16,679台が対象となっていますが、実は日本市場向けの対象台数は2,481台と、アメリカ市場向けに比べて約7分の1しか納車されていないんですね。

日本国内向けの生産が極端に少ないのは、バッテリーの生産キャパオーバーが要因だと云われていて、本モデルが発売された当初は僅か数か月で受注停止となってしまいましたが、本当の理由は円安などの関係で利益率の高いアメリカ市場向けを優先するためだったのでは?とも推測していみたり。


日本市場向けRAV4の過去のリコール内容を見ていこう

ちなみに一部改良後の新型RAV4では、以下の2種類の「①ブレーキアクチュエーター用制御コンピューター」と「②ボディ」のリコールも届け出済み。

①:横滑り防止装置(VSC)において、制御プログラムが不適切なため、VSC機能オフ状態でブレーキペダルを踏んだままシステム停止後に再始動すると、機能オン状態に復帰しない。そのため、オフ表示灯が点灯し、VSCが作動しないおそれがある。

②:エンジンルーム内のショックアブソーバ取付部付近のボデーにおいて、溶接設備の設定が不適切なため、当該部位に溶接が行われていないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が生じ、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある。

この他にRAV4では、前輪緩衝装置において材料製造工程が不適切なため、ロアアームに亀裂が入っているといったリコールも届け出されていて、そのまま使用を続けると亀裂が進展し、最悪の場合、ロアアームが破断して走行安定性を損なうおそれがあるとのこと。

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Reference:CARSCOOPS, autoevolution