トヨタが2023年3月「2回目」となる工場出荷目途一覧を更新!新型ランドクルーザー300のプレシャスホワイトが生産後回しに?納期短縮&前倒しで別の問題も

トヨタは「塗料不足」で生産を後回し、もしくは受注停止にしているモデルも

そしてここからは、私がいつもお世話になっているトヨタディーラーからの最新納期情報をチェックしていきましょう。

販売エリアや販売店・販売チャネルによって情報が異なる可能性もあるため、あくまでも参考程度に見て頂けますと幸いです。

まずは2021年8月に発売されて1年半以上が経過している新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)ですが、このモデルに関してはプレシャスホワイトパールの納車が遅れており、一方でブラックなどの他のボディカラーの納車が粛々と進められているとのこと。

プレシャスホワイトの塗料が不足している模様

っというのも、新型ランクル300で圧倒的に受注が多いのがプレシャスホワイトパールで、塗料不足により生産が間に合っていないとのことから、「とりあえず生産できるものから優先的に…」ということで、ブラックなどのボディカラーに設定された個体が優先的に生産・出荷・納車されているそうです(当初のスケジュールから納期が一気に早まった方は、おそらくプレシャスホワイトパール以外を選択された方ではないかと推測)。


GRスープラも、気が付けばライトニングイエローは受注停止に

Nitro Yellow

続いては、BMWとの共同開発にて発売されている新型GRスープラ(New GR Supra)ですが、こちらは2023年3月中旬時点で購入・契約すると9か月以上の長納期となり、つまりは2024年1月以降になってしまうわけですが、こちらもスポーティカラーのライトニングイエローが「塗料不足」により受注停止。

GRスープラを受注停止したわけではなく、あくまでも「ライトニングイエローのGRスープラが注文できない」ということですが、現時点で受注再開の目途は立っておらず、2024年モデルにもラインナップされるのかは不明です。

あまりにも生産ペースが早いために、ヤードがパンパンになるだけでなく、輸送ドライバーも不足

そして最後は、メーカーではなく販売店などが抱えている問題を見ていきましょう。

2023年1月~3月は、決算期ということもあって国内向けの生産を多く振り分けており、これまで納期不明だったSUVモデルを中心に大幅に納期短縮 → 早期的な納車が可能となっていますが、一方で問題となっているのが「早く・多く作り過ぎ問題」。

これは単純に、各販売店や各エリアへと配車する際に「ヤード(仮置きスペース)が不足」していることに加え、あとは完成した車を輸送するトラックドライバーが不足していることから、工場出荷前の車が残ってしまい、「せっかく生産完了したのに、輸送できないために納車がいつになるかわからない」状態になっているんですね。

国内向けを大量生産することで納期が短縮することは良いことだと思いますが、その一方で別のマンパワー問題が影響していることを考えると、トヨタの生産計画はかなり極端で、販売店側や物流に携わる方々も困惑しているとのこと。

果たしてこの状況が2023年4月以降も継続されるのかは不明ですが、部品や半導体不足が一時的に解消しているとはいえ、生産の安定性に関してはもう少し時間がかかるかもしれませんね。

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