燃費凄いな…フルモデルチェンジ版・日産の新型セレナe-POWERルキシオン(C28)で高速道路+下道の往復 約420km走行!一部区間では「21km/L」超え…プロパイロットも凄かった!

納車後、早速新型セレナで往復 約420kmの長距離移動へ!

2023年4月に私に納車された、日産のフルモデルチェンジ版・新型セレナe-POWERルキシオン(Nissan New Serena e-POWER LUXION, C28)[2WD]。

今回は、セレナe-POWERの実燃費性能がどれぐらいなのか?プロパイロット機能の使い勝手や技術をチェックしていくため、高速道路+下道の往復 約420mを走らせてインプレッションしていきたいと思います。

他に所有するトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Zや、ホンダ新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)では、高速道路での実燃費性能やアダプティブクルーズコントロールの評価は実施済ですが、果たして新型セレナの燃費性能やプロパイロット機能の完成度はどうなのでしょうか?


新型セレナe-POWER LUXIONのプロパイロットは凄かった!

まずは新型セレナe-POWER LUXIONでの高速道路走行ですが、基本的にはドライビングサポート機能となるプロパイロット(ProPilot)をフル活用して移動することに。

ハンズオフ機能付きのプロパイロット2.0に関しては、長距離移動を実施するまでにNissan CONNECTの申請→登録(しかも年会費25,520円税込を支払わないプロパイロット2.0は使用できない)が間に合わなかったため、今回はナビリンク機能など無しのスタンダードなプロパイロット1.0を活用しています。

上の画面は、実際にプロパイロットを活用した際の12.3インチ液晶メーターになりますが、新型エクストレイルe-POWER(New X-Trail e-POWER, T33)のプロパイロット画面とは異なり、しっかり車線数と車両の種別(トラック・乗用車・バス・バイク)を認識しているのも驚き(多分LUXIONのみのプロパイロット2.0専用画面?)。

乗用車やトラック、バスだけでなくバイクも認識

もちろん、バイクもこのようにしっかりと認識していますし、バイクとの車間距離が近くなったらしっかりとアクセルオフで速度調整してくれるのでグッド。

ヘッドアップディスプレイ上にもバイクのアイコンが表示されるとは…ここまで芸が細かいのは国産ミニバンではセレナe-POWER LUXIONだけでしょうね。

ちなみに乗用車のアイコンはこんな感じ。

プロパイロットの設定方法は?

順番が前後しましたが、プロパイロットの設定方法は極めてシンプル。

上の画像の通り、高速道路にてある一定の速度までアクセルONしたら、上の画像の赤➀にある通り、ステアリング右側のプロパイロットスイッチをプッシュし、プロパイロットモードの準備が完了。

その後は、黄②のキャンセル(CANCEL)レバーを下げることで走行速度が固定されるので、アクセルを離せば設定された速度にて定速走行されます。

速度調整もキャンセル(CANCEL)レバーの上下操作で可能ですが、基本的に±5km/hでの調整幅となります。

ちなみに、定速走行を一時的にOFFにしたい場合は、キャンセル(CANCEL)ボタンをプッシュすることでプロパイロット機能がOFFになります。

新型セレナのレーンキープはナチュラルで安定的

プロパイロットでの走行時は、レーンキープアシスト機能も働いているため、できるだけ中央を走行するようにステアリングのアシスト(介入)が入りますが、アシストの介入力はヴォクシーよりも重めでステップワゴンに近いものがありますが、その分シビアに白線を読み取っているからなのか、車線中央走行の安定性は抜群。

ちょっとしたカーブのかかったところでも、イン側寄りでもアウト側寄りでもなく、上手く中央をキープしているところは「さすが日産」と思う所。

あとは前方車両との車間距離が近くなることで、自車速度を減速させて追従する機能も充実していますが、ブレーキランプを点灯させて減速するような走りではなく、アクセルオフによるエンブレ(回生ブレーキ)を活用して減速しているところは、トヨタ・ヴォクシー同様にナチュラルでスムーズ。

プロパイロット画面では、自車アイコンのブレーキランプとリヤウィンカーが連動して点灯・消灯する

しかも新型セレナ(LUXION)では、プロパイロット画面に表示されるセレナのアイコンが立体的に表示されるだけでなく、ブレーキランプやウィンカーもしっかりと連動して点灯しているため、この辺りは最近のHonda SENSINGと同じく芸が細かいのでグッド(上の画像はブレーキランプが点灯している状態)。

少し分かりにくいですが、このような感じで追いこす際に右ウィンカーを点滅させていますが、しっかりとアイコンも連動して点灯しているのが確認できます。

追い越し(車線変更)専用スイッチもあるのか…但しプロパイロット2.0搭載車のみ

ちなみに高速道路走行時、左車線に前方車両がいたり、3車線で中央を走行しているとき、追い越し車線を走行しているときにプロパイロット画面にて「車線変更の提案」が表示されるのですが、こちらはプロパイロット2.0を搭載するe-POWER LUXIONのみに設定される模様。

先程の車線変更の提案があった場合、上の画像の黄色矢印にある車線変更マークのスイッチを押すと…

こんな感じで車線変更モードに切り替わり、自動で(左右)ウィンカーが点滅し、車線変更をアシストしてくれるんですね。

あくまでも車線変更の提案があった際に活用できる機能ですが、基本的には自身のウィンカー操作だけで十分事足りそうです。

ちなみにこの車線変更の提案ですが、メーター上だけでなくヘッドアップディスプレイにも表示されるため、ヘッドアップディスプレイ上にはかなり情報が表示されているのがわかります。

3車線や合流車線のときも車線が追加される

あとこちらも芸が細かいと感じたのは、3車線や合流車線などを通過した際のプロパイロット画面。

上の画像の通り、高速道路の左側車線を走行していると、突如として左車線が追加されました。

これは3車線走行時や登坂車線のある道路、そして合流車線がでてきたときに表示されます。

もちろん、合流車線を通過する際には、「合流車両に注意してください」と警告音付きでアナウンスしてくれるのもグッドですが、この警告音が煩わしいと感じることもあるかもしれません(そういったときは設定項目で警告音を小さくしたり、OFFにすることも可能)。

ブラインドスポットモニターと連動して、死角をサポートするためにオレンジの灯りでお知らせ

これも中々に芸が細かいと感じたのがブラインドスポットモニター。

サイドミラーでの死角をサポートするための機能ですが、プロパイロット画面でもブラインドスポットモニターの役目としてオレンジ色に点灯する仕組みになっているんですね(車線変更時に車両と接触するのを注意するためのお知らせ)。

夜間やトンネル走行時、右サイドミラーを確認する際は液晶メーターが視界の妨げに?

ブラインドスポットモニターの話題が出たため、せっかくなので新型セレナのちょっと気になるポイントも。

夜間時もしくはトンネル内の道路を走行中、サイドミラーで右後方を確認することがあるかと思いますが、そのときに運転席の12.3インチフル液晶メーターがサイドウィンドウに反射して視界の邪魔になってしまうんですね(メーターフードが装着されていないことによる弊害なのかも?)。

特にセレナのサイドウィンドウは、運転席から見て低い位置に設定されていて、ドライバーが自然と右側に視線を移したときに真っ先に見えるのが反射された液晶メーターなので、最初はこれに慣れるのに少し苦労するかもしれません。

これは危険!高速道路で制限速度が変化したときに急にクルーズコントロールの速度が低く設定される

これは色々と考え所のある機能ですが、インテリジェントクルーズコントロールにて定速走行しているとき、とあるポイントで上限速度が100km/h → 80km/hに変化するところがあるかと思います。

仮に100km/h固定でクルーズ走行していた場合、インテリジェントクルーズコントロールの「制限速度支援」が自動になっていると、自動的に100km/h → 80km/hと減速してしまう(しかもブレーキランプを点灯させての強いブレーキング)ため、後続車両がいたときに追突事故を引き起こす恐れがあるんですね(見方によっては煽り運転と思われる恐れも…)。

プロパイロット2.0専用の運転支援という意味では確かに便利だとは思いますが、周りの流れにあわせた走行を意識すると、その支援が時として凶器もしくは周りに迷惑をかける恐れもあるため、私としては「制限速度支援」はOFFに設定しています(デフォルトは自動に設定されているので注意してください)。

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