あの新型シビックタイプRのエンジンを搭載したホンダS2000Rの実車が遂に登場!細部への拘りが強く、車両本体価格+レストモッド費用だけでも1,000万円超えは確実か

夢や理想を形にする姿勢・行動力は本当にすばらしいと思う

以前、アメリカのカーショップ・エヴァーシブモータースポーツ(Evasive Motorsports)が、「ホンダS2000にタイプRが存在したらこうなっていただろう」という夢や理想形を形にし、ベースとなるS2000をレストモッドモデルとして発表 → 販売することを明らかにしました。

ホンダ公式ではないにしても、S2000をベースにしたタイプR版が登場するなんて信じられない!という方も多いそうで、今回は海外の自動車系YouTuber「Larry Chen」チャンネルが、実際にS2000Rの実車をインプレッションしています。

エヴァーシブモータースポーツが発表したS2000Rはどのようなモデルなのか?一体どれぐらいの価格帯にて販売するのか?チェックしていきましょう。


これがS2000タイプRを見事に形にしたS2000Rか

こちらが今回公開された、シビックタイプRの排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンを搭載したS2000のレストモッドモデルとなる新型S2000R。

まさにS2000タイプRを形にした理想的な一台といったところで、レンダリングの世界から現実世界へとワープしたかのような再現度。

ちなみにホンダは「タイプRシリーズにおいては、モータースポーツに直結すべきものであり、モータースポーツに市販のオープンカーが走るカテゴリがないことには、S2000タイプRが存在することはない」と語っていた、との噂もあり、しかしメーカーが実現しなかったことをショップが実現するというのも”ショップならでは”だと思いますし、ホンダも今回の采配には大きく注目しているのではないかと思われます。

今回このモデルのレストモッドと設計・開発に携わった、エヴァーシブモータースポーツのMike Chang氏に質問しながらのインプレッションにはなりますが、この見た目だけでも何だか鳥肌が立ってきます。

ホンダアクセスの20周年記念バンパーを装着した純正ルックなエクステリア

改めて本モデルをチェックしていくと、ベースとなるのはスタンダードなS2000になりますが、ボディパーツだけでなく内部のエンジンも自然吸気系からターボ系へと置き換えているのもポイント。

特にフロントバンパーは、ホンダを主軸とするアクセサリーパーツメーカーのホンダアクセスが、2020年に発売したS2000生誕20周年記念バンパーを装着しているとのことで、より純正感を強調させています。

もちろんこれだけでなく、フロントバンパーにはカーボンファイバースプリッターを追加することで、フロントホイールアーチをワイド化し、スクエアセットアップで鍛造アルミホイールとタイヤの前後幅は同じになっているとのこと(タイヤローテーションも可能なのは魅力的)。

ただしちょっと残念なところも…?

エヴァーシブモータースポーツの公式画像では確認できませんでしたが、こうやって実車のインプレッション動画を見ていくとことで、リヤエンドのタイプRを象徴する”Honda”エンブレムは、赤バッジタイプではなくステッカーであり、”S2000R”もバッジではなくステッカー仕様。

そしてフロントノーズの”Honda”エンブレムも、バッジではなくステッカーなのはちょっと惜しいところ。

ワイドで滑らかなフロントフェンダーの”S2000R”もステッカータイプ。

一番注目されたエンジンもチェックしていこう

フロントフードボンネットは、もちろんステーでの固定式。

そしてこちらが、シビックタイプRに搭載されている排気量2.0L K20C1型直列4気筒ターボエンジン。

2.0リッターNAからターボエンジンに置き換えるだけでもとんでもないことだと思いますが、シビックタイプRでは横置きとしているエンジンを縦置きにしているのもポイント。

これはS2000の縦置きエンジンをモチーフにしているとのことですが、S2000特有のロングノーズとオーバーハングが活かされてのレイアウトだと思う一方で、油圧周りの手入れはもちろんのこと、アキュサンプなどを入れないと油圧確保も中々に難しそう…っというかこのエンジン載せ替えるだけでも相当なコストがかかりそうですね。

ただ、今回のターボエンジン搭載については、「2.0L自然吸気系であってこそS2000だろ!」といった批判的な意見もあったものの、現代のタイプRに倣うスペックに仕上げてきたことを高く評価しているユーザーが圧倒的に多いことも事実。

今回はあくまでもプレスリリース用に1台レストモッドされているだけですが、今後顧客からの要望が有り次第、ベース車両を持ち出していただき、レストモッドしていき、オプションのアップグレードパッケージ(中身は不明)も設定可能にするとのこと。

2ページ目:S2000Rの内装も更に力が入っていて、NSX-Rをモチーフにしたコックピットも?