とんでもないお宝が出てきたな…新車納車されてから25年以上所有していた英ロッド・スチュワード氏のランボルギーニ・カウンタックLP400ペリスコピオが競売に登場!

2023-05-15

しかもランボルギーニによってフルレストアされた新品同様の個体

2023年5月末、イタリアのヴィラ・エルパにて開催されるRMサザビーズオークションイベントにて、幻の1台ともいわれたランボルギーニ・カウンタックLP400”ペリスコピオ”(Lamborghini Countach LP400 Periscopio、別名:クンタッチ)が出品されることが明らかとなりました。

しかも今回出品される個体は、イギリス・ロックバンド界のレジェンドとも云われているロッド・スチュワート氏が所有していたとのことで、以前にも彼に新車納車されてから25年以上所有していたというカウンタック25周年アニバーサリー(Lamborghini Countach 25th Annivesary、クンタッチ)が競売に出品され話題となりました。

つまり、ロッド・スチュワート氏は複数のカウンタックを所有していることでも有名ですが、今回の個体はその中でも更に希少な一台と云われています。


製造されたのは僅か157台のみ!超希少なカウンタックLP400ペリスコピオ

こちらが今回、RMサザビーズオークションにて出品されるカウンタックLP400ペリスコピオ。

シャシーナンバーは「1120262」で、1977年6月にイタリア・サンタガータ工場から出荷されたものになりますが、ロッド・スチュワート氏が新車にて購入した一台となります。

ところで「ペリスコピオ」って何?

LP400という名前を聞いたことがある方も多いとは思いますが、更に”ペリスコピオ”の名が付く個体は希少で、本モデルの特徴の一つに絶望的な後方視界をカバーするために「ペリスコピオ → ペリスコープ=潜望鏡」と呼ばれる後方視界を改善するためのインテリアルームミラーや、ルーフ中央部に小さなすき間が設けられています。

しかもこのペリスコピオと呼ばれる個体は、LP400の中でも157台しか生産されなかった希少モデルで、1971年に開催されたスイス・ジュネーブモーター ショーにて初公開された、デザイナーであるマルチェロ・ガンディーニのコンセプトスーパーカー・カウンタックLP500に最も近いデザイン。

量産車がオリジナルのコンセプトにこれほど似ていることは滅多にありませんが、何よりも驚きなのは「新品同様の美しさ」を持っていること。

ランボルギーニ公式のレストア部門によって、新車同様の美しさへとフルレストアされた一台

1977年に製造・出荷されてから、35年以上経過している個体とは思えぬほどの美しさを持つカウンタックLP400ペリスコピオですが、実はこのモデル、2022年にランボルギーニ・ポロストリコによってフルレストアされているんですね。

2015年に設立されたランボルギーニ・ポロストリコは、アウトモビリ・ランボルギーニの歴史的なアイデンティティの保護を担当する部門で、2001年までに生産された「全てのランボルギーニ車」の認定とレストアを主な役割としていて、今回のペリスコピオも新品同様の美しさを取り戻した一台。

まさかこのような美しい姿で競売に出品されるとは…

ペリスコピオの個体が出品されるだけでもとんでもないことだと思いますが、今回の出品車両は更に予想を超える金額にて落札されることが予想されます。

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