フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)納車後雑感。「液晶メーターの不具合は解消されず」「プロパイロットは一部課題アリ?」等

(続き)日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の納車5ヶ月後雑感

引き続き、日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の雑感をチェックしていきましょう。

プロパイロットの追従性能はハイレベル!但し車線逸脱防止支援システムは課題アリ?

続いてはドライビングサポート機能のプロパイロットについて。

高速道路でのアダプティブクルーズコントロールや、前方車両に対しての車間距離の取り方(エンブレによる減速や加速)は、トヨタやホンダなどのクルージングに比べるとハイレベルでナチュラル。

ただその一方で、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)においては課題が残る印象です。

特に、白線に少し近づいたときの警告音やステアリングの振動はかなりシビアなように感じられ、走行する場所によっては白線とタイヤ外面とのクリアランスがタイヤ1個ほど余裕があってもステアリングに振動+修正が入りますし、片側1車線の高速道路だと、それこそ走行車線の幅が狭いからなのか、頻繁的にステアリングの修正が入って蛇行するような走りになってしまうのも気になる所。

ちなみにプロパイロット含む運転支援の細かな設定も可能で、今回のように車線維持関連は「側方支援」になるのですが…

上の画像の通り、「車線逸脱警報ON/OFF」「車線逸脱防止支援ON/OFF」「ステアリング振動・小/中/大」の設定のみのため、いわゆる車線逸脱防止支援システムのシビアレベルを3段階で設定することができないのはちょっと残念なところです。


アジアンタイヤと云えど走行性能は十分

最後は、Gグレードにて標準装備されている19インチタイヤについて。

私に納車されたエクストレイルe-POWER Gグレード[2WD]のタイヤは、韓国ハンコック製Ventus S1 evo3 SUVですが、納車前の時点からSNSなどでは「ハンコックて…」とネガティブな意見がチラホラ。

ただ実際に納車されて普段使いからワインディング、中距離移動、高速道路移動にて活用してみると、アジアンタイヤと云えどもグリップ力や乗り心地はネガティブな印象はほとんどなく、むしろグリップ力は前輪駆動[2WD]モデルでも強めな方。

特にワインディングでは、少々オーバースピードでも外側に膨らむようなアンダーステアになることは少なく、狙ったラインに対しステアリング操作してもしっかりと追従してくれるところはグッド。

高速道路での乗り心地については、個人的に気になっていたコツコツは少なく、19インチタイヤアルミホイールでロードノイズは多少気になるものの、車内で乗員と会話する分には何も問題は無いですし、大きな声を出して喋る必要性も無いのは魅力的(意外にも後席の乗員との会話はし易かった)。

ちなみにこのVentus S1 evo3 SUVタイヤですが、2022年に欧州自動車専門誌Auto Bild Allradにて実施した夏用タイヤ性能評価において、ミシュランやピレリなどの計11社のなかで1位を獲得。

多様な路面状態でSUV用タイヤの必須性能を評価したところ、Ventus S1 evo3 SUVは制動力、接地力、ハンドリング性等で高い評価を得たとのことで、特に、乾いた路面と濡れた路面でいずれも優秀な性能を認められたそうです。

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