知人がホンダ新型シビックタイプR(FL5)を運転→助手席に乗ったら運転席とは違う恐怖感→知人「このクルマは転売すること以上に得られるものがたくさんある」
シビックタイプR(FL5)は運転席と助手席での印象や評価が全く異なる
2022年10月に私に納車されて8か月以上が経過している、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。
これまで様々なインプレッションやガソリン代などの維持費に関する情報をお伝えしましたが、今回は運転席と助手席に座ってみて気になったポイント等をいくつかご紹介できればと思います。
シビックタイプR(FL5)の走りや乗り味については、サーキット向けにチューニングされた特殊さがあるものの、先代FD2などのガッチガチの乗り味ほどではなく、どちらかというと助手席や後席に家族を乗せても問題ないレベルだと考えています。
もちろん、乗り物酔いしやすい方からすると長距離移動用として活用するのは難しい部分はあるものの、エクストリームな走りや実用性(4ドアで4人乗れる)まで幅広く活躍できるスポーツカーであることは確かだと思います。
助手席に乗るのはかなり久々!ワインディングや高速道路での乗り心地は全く異なるのも不思議
それでは早速、実際に助手席に乗ってみてのインプレッションを行っていきましょう。
ドライバーは、普段私がお世話になっているサーキット関係のアマチュアドライバーの方で、スズキ・スイフトスポーツ(Suzuki Swift Sport)やシビックタイプR(Civic Type R)/インテグラタイプR(Integra Type R)、日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurなど様々なMTスポーツモデルを操作してきたため、マニュアル操作はお手の物。
今回はワインディングから高速道路まで様々なシーンを走行していただき、走行モードもCOMFORTもしくはSPORTの何れか(R+モードは今回は無し)を切り替えながら走らせていきます。
注)周りの流れに合わせて走らせているため、攻めたドライブはしていません
シビックタイプR(FL5)のシートホールド感と包まれるかのような安心感は唯一無二
まずワインディングですが、真っ先に感じるのはスポーツセミバケットシートの包まれているかのような安心感。
決してタイトな作りではなく、だからといってフルバケットシートのようにガッチガチのカタさではない良い塩梅のカタさとホールド感のおかげで、ワインディングでのコーナリングの際には体がそこまで揺れることも無し。
新型フェアレディZ(RZ34)は高速道路を満喫したいGTカー
この点は、他に所有する日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)だと、スポーツシートというよりもコンフォートシートに近い印象で、そこまでホールドが強くないので、シビックタイプR(FL5)ほどの安心はあまり感じられず。
フェアレディZ(RZ34)の場合は、サーキットやワインディングよりも、高速道路のような直線メインで高速クルージングするような上質なグランドツーリング(GT)モデルのイメージが強いですし、実際に所有してみて常々思うのは、周りにジロジロと見られる車なので、調子に乗らず紳士的に乗りこなさなければならない車だと考えています(自然と気持ちも引き締まる)。
IS500 F SPORT Performanceは、シビックタイプRとフェアレディZの中間的な立ち位置
一方でこちらもグランドツーリング&4ドアセダンという実用性を持ったレクサス新型IS500 F SPORT Performanceですが、こちらのシートもF SPORT専用のスポーツシートでホールド感はあるものの、シビックタイプR(FL5)ほどのガッチリとしたカタさやホールド感、そして包まれ感があるわけではないんですね。
立ち位置的には、フェアレディZ(R34)以上シビックタイプR(FL5)未満の丁度良い塩梅の乗り味と上質さを持っているため、最も落ち着きを持ちつつ、しかし快適且つストレスフリーに乗りたい車であれば圧倒的にIS500だと考えています。