予想はしてたが…レクサスディーラーにて新型LX600の予約キャンセルの相談が相次いでいる模様。その理由はやっぱりフルモデルチェンジ版・新型GXの存在だった

2023-06-14

新型LX600もほんの少しずつ納期が短縮されている模様

2022年1月に発売されて1年5ヶ月近くが経過し、2023年6月時点でも受注一旦停止中のレクサス新型LX600。

発売された当初は、全国のバックオーダー数が6,000台~7,000台とのことで、納期にすると4年以上といわれていましたが、あれから生産ペースも少しずつ早まっているとのことで、当初の計画から半年以上短縮されて早く納車されている方もいらっしゃるとのこと。

レクサスを代表するフラッグシップ&ラグジュアリークロスオーバーということもあり、決して安価な価格帯ではない上に、日本国内ではトヨタ・ランドクルーザー(Toyota Land Cruiser)に続いて盗難の対象になりやすいモデルですから、保管状態にも気を遣う一台です。

そんな新型LX600ですが、ここ最近レクサスディーラーに対して「予約キャンセル」に関する相談・問い合わせが相次いでいるとのこと。


予約キャンセルの理由は、新型GXが発表されたことが大きい

私がお世話になっている複数のレクサスディーラーからの情報によると、2023年6月9日に世界初公開されたフルモデルチェンジ版・新型GX550/GX500hが発表されて以降、LX600を予約されていたお客さんから「新型GXのデザインやサイズ感が気に入ったので、LXの予約をキャンセルできないだろうか?」という相談が相次いでいるとのこと。

全長5,000mmを切ってきたボディサイズはかなり魅力的

新型GXのボディサイズは、LX600と同じTNGA-Fプラットフォームを採用していながらも、全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,870mm、ホイールベース2,850mmとかなり大柄ですが、LX600よりもコンパクトな印象。
※LX600のボディサイズ:全長5,100mm×全幅1,990mm×全高1,885mm、ホイールベース2,850mm

おまけにオフロードに全振り(割り切った?)したデザインのため、普段の使い勝手などを考慮するとLX600よりもそこまで気を使わなくても良いという、ちょっとした気軽さも人気を集めている理由なのかもしれないのですし…

LX600とGX550が同じエンジンを搭載しているのも魅力的

それだけでなく価格帯も間違いなくLX600よりも安価になるでしょうし、安全装備もかなり充実して、ガソリンモデルだけでなくハイブリッド(HEV)モデルも登場することが、今回キャンセルの相談が相次いでいる理由の一つにもなっているのではないかと予想されます。

GX500h:排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジン+デュアルブーストハイブリッド

GX550:排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジン(最高出力354ps/最大トルク650Nm)[北米仕様]

LX600:排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジン(最高出力415ps/最大トルク650Nm)[日本仕様]

最高出力が異なるとはいえ、最大トルクがLXとGXで同じというのはちょっとズルい。

見方を変えれば、安価な価格帯にてLX600と同じエンジンを搭載することを考えたら、消費者側としては「新世代レクサス」「安全装備もLX600よりも充実」「フル液晶メーターで内装はゴツゴツしててオフロードらしい」「ディフェンダーやGクラスにも対抗できる」という点で考えたら、GXに心変わりする理由も何となくわかるところ。

2ページ目:新型LX600だけでなく、場合によっては今後さらにトヨタ新型ランドクルーザー300もキャンセルが相次ぐかもしれない?