燃費ヤバいな…ホンダ新型シビックタイプR(FL5)の実燃費は「COMFORT」と「SPORT」モードで変化するか検証!更に日産の新型フェアレディZ(RZ34)とも燃費比較してみた

よくよく考えてみると、シビックタイプR(FL5)での走行モードの違いによる燃費比較はできていなかった

2022年10月に納車されて、もうすぐ8か月が経過しようとしているホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

今回は、本モデルにて高速道路走行させる際、走行モードCOMFORTにした場合と、SPORTモードにした場合とでどれだけ燃費に違いが出るのかを検証していきたいと思います。

またこれに合わせて、前回のブログでもご紹介した日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)version ST[9AT]での、STANDARDモードとSPORTモードの違いによる実燃費検証と併せて、シビックタイプR(FL5)との燃費比較も行っていきたいと思います。

シビックタイプR(FL5)もようやく納車が進んできたかのように思えてきましたが、2023年6月「3回目」の工場出荷目途一覧にて、新型シビック(FL1)/シビックe:HEV(FL4)/シビックタイプR(FL5)の出荷目途が「不明」になっていることを受け、今後の生産状況がどのように変化するのかも気になる所ですが、まずは順調に生産が進められること、そして本当に欲しいオーナーのもとに届くことを願うばかりです。


走行モードCOMFORTで走らせた場合の実燃費は?

それではまず、走行モードCOMFORTで走らせた場合のシビックタイプR(FL5)の実燃費をチェックしていきましょう。

上の画像は、ホンダオーナーズアプリHonda Total Careのマイカーログより抽出したデータになりますが、こうして見るとシビックタイプR(FL5)の燃費も結構優秀なのがわかります。

[往路(COMFORTモード)]
走行距離:49.5km
走行時間:55分
平均燃費:14.8km/L
ガソリン消費量:3.3L


[往路(COMFORTモード)]
走行距離:39.3km
走行時間:45分
平均燃費:17.9km/L
ガソリン消費量:2.2L


[往復(COMFORTモード)]
走行距離:88.8km
走行時間:100分
平均燃費:16.2km/L
ガソリン消費量:5.5L

最も燃費と乗り心地に特化したCOMFORTモードでの往復実燃費は以上の通りで、平均燃費は16.2km/Lという結果になりました。

往路は基本的に上りメインで、復路は下りメインとなるため、どうしても3km/L近くの燃費差はでてしまうものの、それでもカタログ燃費以上の数値であることは確か。

あとは周りの流れに合わせつつ、極端な急加速や減速、シフトダウンして回転数を上げるような走りは行っておらず、アダプティブクルーズコントロールによる高速巡航メインで走らせています。

走行モードSPORTで走らせた場合の実燃費は?

続いては、走行モードSPORTで走らせた場合のシビックタイプR(FL5)の実燃費をチェックしていきましょう。

走っている場所は往復共に全く同じなので距離も全く同じなのですが、唯一異なるのはスタート地点から高速道路までの交通状況、高速道路出口からゴール地点までの交通状況のみで、アダプティブクルーズコントロールによる走行速度は基本的に同じです。

[往路(SPORTモード)]
走行距離:49.5km
走行時間:46分
平均燃費:13.9km/L
ガソリン消費量:3.6L


[往路(SPORTモード)]
走行距離:39.3km
走行時間:40分
平均燃費:17.5km/L
ガソリン消費量:2.2L


[往復(SPORTモード)]
走行距離:88.8km
走行時間:86分
平均燃費:15.3km/L
ガソリン消費量:5.8L

エンジンレスポンスや足回りが異なるSPORTモードでの往復実燃費は以上の通りで、平均燃費は15.3km/Lという結果になりました。

先程のCOMFORTの16.2km/Lに比べると0.9km/Lの違いでそこまで大きなものではありませんでした(個人的にはSPORTだと往復で14km/L未満になると予想していた)。

回転数を上げているわけではなく、定速での高速巡航だと差は広がりにくい?

高速でのクルージングでは、基本的に回転数を高めて走るようなことは行っていたため、SPORTモード本来の力を発揮することなく、ただ単に乗り心地がカタくなっただけ?という印象だと思いますが、高速道路の場合だと6速固定で高速巡航することが多く、アクセルを踏み込むシーンがあったとしても回転数は2,000rpm付近に留まるケースが多いんですね。

トンネル内などで、VTECサウンドを聞くために意図的にシフトダウン → アクセルを踏み込む → 回転数を高めるようなことも可能ではありますが、今回はあくまでもクルーズコントロールに限定したところもあるため、わかる人からすれば「いや、そりゃそうでしょ」と思われても不思議ではないところだと思います。

2ページ目:日産の新型フェアレディZ(RZ34)でも同じように走行モードの違いによる燃費比較、そしてシビックタイプR(FL5)との燃費の違いは?