遂にヘッドライトが光った!「工具の盗難被害で生産遅れ」と話題のフルモデルチェンジ版・日産の新型キックス。久々に開発車両をスパイショット
どうやら生産開始時期は2024年6月を予定しているようだ
前回のブログにて、日産が開発を進めているというフルモデルチェンジ版・新型キックス(Nissan New Kicks)が、安全性評価の不合格で約1か月ほど生産遅れとなり、今度は工具(治具?)の盗難被害により、更に約5か月ほどの生産遅れと報じられたことをお伝えしました。
その結果として、当初の計画から約半年遅れとなる2024年6月頃より、新型キックスの生産が開始予定とのことですが、現時点で「何の工具(治具?)が盗まれたのか」については報じられていないものの、遅れる時期の長さから「金型ではないか?」と推測していて、そもそもなぜ盗まれたのかも明確になっていませんし、盗んだ犯人も捕まっていない状態です。
こうしたなか、今回久々に新型キックスと思われる開発車両がスパイショットされ、これまで不明だった細部のデザインについても明らかになってきました。
遂にヘッドライト点灯!新型キックスの開発車両をチェックしていこう
こちらが今回、久々にスパイショットされた新型キックスと思われる開発車両。
ボディ全体には相変わらず分厚めのカモフラージュラッピングにて偽装されていますが、これまでに目撃された開発車両とは異なり、ようやく細部のデザインが明らかになってきました。
まず一番注目したいのはヘッドライト。
ようやく今回の開発車両でヘッドライトの点灯位置が確認できたわけですが、おそらく点灯しているのはLEDデイタイムランニングライト(もしくはポジションランプ)で、現行キックス同様に同じハウジング内のヘッドライト直下が水平基調にて点灯する仕組みになっているようです。
ちなみにこちらが現行キックスのフロントマスク。
リフレクター(反射)式のLEDヘッドライト直下に、シームレスタイプのLEDデイライトが点灯していることが確認できるかと思いますが、こうして見比べてみると次期型はキープコンセプトでありながらも、より近未来的な日産の新たなデザイン言語へとシフトすることになりそう。
偽装されたボディの上からでも水平スラットのラジエーターグリルは明確
続いて注目したいのがフロントグリル。
現行キックスでも水平基調のドット柄グリルパターンを採用したVモーションタイプでしたが、次期型でも水平スラットを備えるラジエーターグリルを採用する可能性が高く、その見た目はやはり新型セレナ(New Serena, C28)や中国向け新型パスファインダー・コンセプト(New Pathfinder)に近いものがありますね。
大手メディアが作成した新型キックスの予想イラストの方向性は概ね同じ

既に国内自動車情報誌マガジンXさんでも、新型キックスのエクステリアデザインを予想していて、フロントグリルは新世代のVモーションタイプながらも、グリルパターンは水平基調。
ヘッドライト意匠は、まるでトヨタ新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)を彷彿とさせるようなセンター直結タイプの一文字センターライトに、小型三眼LEDヘッドライトを搭載すると予想しているようです。

そしてこちらは、国内カーメディアSpyder7さんによって作成された新型キックスの予想レンダリング。
こちらもデザインの方向性としてはマガジンXさんと似ていて、細部で異なるところは多いものの、一文字風のセンターライトが設けられるなど、よりピュアEVっぽい顔つきになることが予想されていますが、残念ながら今回新たにスパイショットされた開発車両では偽装の関係でセンターライトの点灯有無までは確認できず。