こんなことがあった。初の新車でトヨタ新型ライズHVを購入するも不正問題で登録停止→代替品でライズ・ガソリンを契約するも更に不正発覚で全車種出荷停止→納車4日前にして納車できず

今回の問題で大きく被害を受けているのはトヨタ/ダイハツディーラーと納車待ちの顧客だと思う

2023年5月、ダイハツが製造するAセグメントSUV・ロッキーHV(Daihatsu New Rocky)と、そのOEMモデルとなるトヨタ新型ライズHV(Toyota New RAIZE)の2車種が不正試験を行っていたことが発覚 → 生産・登録・出荷・販売停止となったことをお伝えしました。

しかしその後の2023年12月20日、今度はダイハツが製造する2車種どころか全車種が不正認証試験を行っていたことが発覚し、結果的に「全車種の生産・出荷・登録・販売停止」となったことが明らかとなりました。

これを受け、2023年の年末に向けて納車を楽しみにしていたユーザー側はもちろんのこと、納車に向けて着々と準備を進めていたトヨタ/ダイハツディーラー側も大きな被害を受けています。


初めての新車でライズHVを購入するも不正問題で登録停止 → 代替品でライズGASを購入したが…?

今回のトヨタ側からの圧力並びにダイハツの不正認証試験問題で、一番の被害を受けているのは、これらの車種を購入し、納車待ちをしていたユーザーはもちろんのこと、これらを販売していたトヨタ/ダイハツディーラー。

不正問題が明らかとなった20日、いつもお世話になっているトヨタディーラーにて、たまたま私が所有する新型ランドクルーザー300(New Land Cruiser 300)の2個目のスマートキーが納品 → 登録処理を行っていただいた際、販売店でのリアルな現状を聞かせていただくことに。

今回はあくまでも一例に過ぎませんが、ライズHVの不正が明らかになる前の2023年2月頃、20代女性のお客さんが初めての新車でライズHVを購入・契約したとのこと。

初めての見積もり作成、初めての新車購入・契約、初めてのローン審査など、全てのことが全くの初めてながらも、「自分で働いたお金で車が買える」という喜びを得た彼女でしたが、2023年5月に不正が発覚したことで出荷・登録・販売停止に。

その事実を知った彼女は落胆するも、販売店側としては、何とか2023年内納車可能なライズ・ガソリンを代替品として提案。

彼女はどうしてもライズに乗ることが夢だったそうなので、候補としていたHVモデルを一旦諦めてガソリンモデルに変更することに。

生産・出荷時期も明らかになり、納車時期は2023年12月24日のクリスマスイヴに決定していたが…?

2023年11月頃、ようやく彼女が注文していたライズが生産スタートし、具体的な出荷時期も判明したため、再び注文書内容(グレードやオプション、金額等)の最終確認とローン内容を確認した後、具体的な納車日時も決定。

どうやら自分へのクリスマスプレゼントとして、家族と共に納車式を受けようということで、2023年12月24日に決めていたとのことですが、まさかの同月20日にライズHVだけでなくライズ・ガソリン含む全車種に不正が発覚。

登録が完了し、あとは納車を待つだけだった彼女ですが、今回の不正問題で納車4日前に「登録された車両も納車中止」扱い → 納車することができないという連絡を受けることに。

「あと少しで納車なのに…」とワクワクしていた彼女も肩を落としていたことは想像に難しくないかと思いますが、頭金も入金しての初めての新車購入がこのような形を迎えるというのは残酷。

2ページ目:メーカーから販売店に対する扱い・対応もあまりに杜撰だった