何とアメリカは日本の約10倍!トヨタ新型タンドラ/セコイア/レクサスLX600など約30万台に大量リコール!レクサスが2024年2月「4回目」となる最新工場出荷目途を更新
日本では約3.2万台のリコールだったが、アメリカは更に規模の大きなリコールだった
2024年2月21日、日本国内で販売されたトヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)やカローラクロス(New Corolla Cross)、そしてレクサス新型LX600の3車種・計32,948台に、トランスミッションやパノラミックビューモニター[PVM]の不具合があるとしてリコールを届け出しました。
今回、アメリカでも2022年~2024年モデルとなるトヨタ新型タンドラ(New Tundra)や、2023年~2024年モデルのセコイア(New Sequoia)、2022年~2024年モデルとなるレクサス新型LX600など、約30万台を対象とした大規模なリコールが届け出されています。
リコールの届け出は大きく3種類!
今回、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)に届け出されたリコール内容は「トランスミッション関連」と「可倒式リヤシート」「バックカメラのプログラム」の3件となっています。
それぞれどのような不具合内容が報告されているのかチェックしていきましょう。
リコール①:トランスミッションの不具合
まずはトランスミッションの不具合ですが、トランスミッションのコンポーネントに欠陥があると、車両をニュートラル(N)にシフトしてもすぐに解除されない場合があるとのこと。
そのため、エンジン出力の一部がニュートラルでも車輪に伝達される可能性があり、車両が動き出して追突する危険性が高まるとしてリコールを届け出しています。
※今回対象となったトランスミッションは、ポルシェやジープなどにもギアボックスを供給している日本の自動車部品メーカーであるアイシン製10速ATを使用
なお対象となったモデルは、前述にもある通り2022年~2024年モデルのトヨタ・タンドラ/タンドラ・ハイブリッド、2023年~2024年モデルのセコイア、2022~2024年モデルのレクサスLX600の約28万台となっています。
リコール②:可倒式リヤシートの不具合
2つ目のリコールは、リヤの可倒式シートに関する不具合で、60%部分にある2つのヘッドレストのブラケットの溶接が不十分な可能性があり、連邦安全基準に違反する可能性があるとのこと。
これにより、衝突の際に後部座席の乗員が十分なむち打ち予防を受けられず、重傷を負う危険性があることから、連邦安全基準を満たす対策品に交換するリコール作業が実施されるとのこと。
なお対象モデルは、2023年~2024年モデルとなるカムリ/カムリ・ハイブリッドの約4,000台となっています。
リコール③:バックガイドカメラのプログラム不具合
そして最後は、バックガイドカメラの不具合について。
これは、バックシフト時にアメリカの安全規制で義務付けられている「規定時間よりも遅れてバックミラーディスプレイが作動する」恐れがあるとのこと。
安全性への懸念とは別に、2018年以降にアメリカにて販売される自動車には、完全に機能するバックカメラが必須となっているのですが、どうやらプログラムの不具合によって正常に作動しない恐れがあるそうです。
対象となるモデルとしては、2023年~2024年モデルのレクサスLS/LC/ESと、水素燃料自動車でお馴染みとなる2023年モデルのトヨタ・ミライ(MIRAI)を含む約19,000台となっています。