日産幹部が明言「新型GT-R R35はもうすぐ生産終了し、次期モデル(R36)も開発中です」「フルモデルチェンジ版・新型フェアレディZ(Z35)のデザインも進めています」
それがいつ登場するかはわからないが、日産のスポーツモデルはここで終わらないことが明確になっただけでも大きい
2024年3月に発表・発売された、2025年モデルとなる一部改良版・日産の新型GT-R R35。
本モデルで「R35最後の販売」となる予定ですが、その置き換えモデルの候補もしくは噂として、2023年10月に発表されたハイパーフォース・コンセプト(HYPER 4ORCE CONCEPT)が挙げられています。
そんな現行GT-R R35や次世代モデル、更にはフルモデルチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, Z35)について、日産幹部が新たな情報を明らかにしましたので、早速その中身を見ていきましょう。
次期GT-RやフェアレディZ(Z35)は、だいぶん先の話になりそうだが…
日産は以前、フルモデルチェンジ版・新型エクステラ(New Xterra)が復活する可能性を示唆しましたが、本モデルだけでなく、併せて次期GT-RやフェアレディZについても明言。
概要としては以下の通りとなりますが、中身を見るだけでも結構ワクワクする内容になっています。
◇GT-R R35はもうすぐ生産終了する
◇GT-R R35は、最終的には置き換えられることになるが、動力源やデビュー時期などは不明
◇次世代Zのスケッチは、すでにいくつか作成されている
ちなみにこれらの情報を明らかにしたのは、次期エクステラの復活に関する情報を明らかにした日産USAの担当上級副社長 兼 最高企画責任者であるポンツ・パンディクティラ氏。
次期GT-Rは、ハイパーフォースのように100%完全電動化は除外される
同氏は、GT-R R35がまもなく生産終了となることを認めており、「何十年にもわたって日産ラインナップの象徴的な銘板であった高性能車に敬意を表している」と述べた上で、アメリカ向けに関しては、T-Spec”匠(Takumi)” EditionとSKYLINE Editionが最後の特別仕様車になることも明らかにしました。
なお次期型については、どのような形で登場するかまでは明らかにしていないものの、同氏によれば「それは本物のGT-Rである必要がある」と語り、加えて「現在の技術では、あまりにも多くの妥協が必要となるため、完全電動化は除外される」と説明。
つまり、ジャパンモビリティショー2023にて公開されたハイパーフォース・コンセプトのようにピュアEVモデルになるわけではなく、引き続き内燃機関を搭載したスーパースポーツカーとなる可能性が極めて高いということですが、この情報が明らかになっただけでも、次期GT-Rには大きな期待が寄せられそうですね(HEVもしくはMHEVが採用される可能性も高そうですが…)。
ノンハイブリッドの可能性は低く、やはりHEVかMHEVか?
ただ先程にも概要にて記載した通り、同氏は「次期GT-Rの動力源をまだ決めていない」と回答していますが、人気シリーズの次世代「テストベッド」と考えられているフォーミュラEへの参加によって得た技術を活用することが期待されているとのことで、100%電気自動車ではないにしても、やはりハイブリッドシステムが採用される可能性は高いかもしれませんね。
この他については、日産グローバルデザイン担当でシニアバイスプレジデントのアルフォンソ・アルバイサ氏によれば、「それは醜い、脅威的な車になるだろう」とコメント。
伝えられるところによると「デザインはまだ確定していない」とのことですが、GT-R本来の丸形クワッドテールライトや、いくつかのクラシックなスタイルからヒントを得たレトロフューチャーなモデルになるかもしれないとのことで、これはこれでかなり期待できそうな一台かもしれません。