ホンダ初代NSXが約30年間もガレージにて放置されているのを発見!ディーラー整備士が「勝手に運転」して事故→ディーラーが新車を提供したものだった
(続き)約30年間もガレージにて放置されたアキュラ初代NSX…このあとどうなる?
引き続き、ガレージにて約30年間も放置されてきたアキュラ(ホンダ)初代NSXを見ていきましょう。
なぜオーナーは、一度もガレージも出さずに放置?
ちなみに、オーナーがこの車を全く動かさず、カバーをかけてガレージにて放置した理由は、先程の通り将来の投機目的として購入したことや、ディーラー整備士に預けたことでクルマが破壊されてしまったため、ディーラーに預けるのが怖くなってしまったからなのだそう(おそらくディーラーに対して強い不信感とトラウマがあるのだと推測)。
しかもこの個体、オーナーの友人・知人さえもNSXがガレージにて保管されているのを知らなかったらしく、それだけNSXを「守りたい」という強い思いがあり、周りを信じることができなかったのかもしれませんね。
そのため、この車両が納車されてから一度もディーラーに入庫して整備されることなく、今日まで来たため、おそらくオイル関係などの消耗品類は全て新品に交換する必要がありそう。
オーナーは色々な想いがありながらも、遂に売却することを決意
もはや車用のガレージというよりも、完全な物置と化した納屋状態になっていますが、後半はオーナー自身が「NSXを所有している」ことすらも忘れていたそうで、今回約30年ぶりにガレージから脱出させ、新品に近い状態へとディテーリングして売却することを決意。
ディテーリングをお願いするのはAMMO NYCというショップで、後日YouTubeにて洗車や磨き、コーティング施工などをするビフォーアフター動画が公開される予定だそうです。
ちなみに車内はこんな感じ。
シートや本革巻きのシフトノブ、手引き式のサイドブレーキは真っ白になっており、埃だけでなくカビも大量発生。
運転席の足元もカビが多く、これらを落とすだけでも膨大な時間とコストがかかりそうですね。
YOKOHAMA製タイヤもほぼ空気が抜けている状態で、恐らく新品のタイヤに履き替えるのではと推測。
この他にも、車の書類やパンフレットなど、ディーラーから提供されたパッケージ全体がまだ開封されていない新品状態。
ちなみにこのモデル、ディテーリング作業が完了した後に、数十万ドルで売却する予定とのことですが、約30年間放置されていて全く整備されていない背景を知った上で、日本円に換算して数千万円にて購入するユーザーが存在するかは微妙なところです。
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Reference:CARSCOOPS