三菱の新型デリカミニの注意すべきポイント!1回あたりの走行距離が短いとハイブリッドシステムが作動しない恐れアリ→燃費が大幅に悪化する?

デリカミニが発売されて1年が経過したが、新規での購入者が増えたことで、ちょっとした不具合も増えているようだ

2023年6月に私に納車されて、もうすぐ1年が経過しようとしている三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)T Premium[2WD]。

今回は、本モデルが納車されてからの気になるポイントや注意すべきポイントなどを見ていきたいと思います。

特に注意すべきポイントとして、デリカミニに採用されるマイルドハイブリッドが、とある使い方を繰り返すと作動しなくなるという問題が起きているようです。

具体的にどういった使い方を繰り返すと作動しなくなるのか見ていきましょう。


デリカミニのハイブリッドシステムは、ある一定の条件が重なると作動しない恐れがあるようだ

まずはデリカミニのハイブリッドシステムについて。

eKクロススペースをベースとしたデリカミニのパワートレインは、排気量660cc 直列3気筒自然吸気エンジンとターボエンジンをベースにしつつ、48Vマイルドハイブリッドが採用されているのですが、このハイブリッドシステムが作動しない条件がいくつか設けられています。

前回のブログの繰り返しにはなりますが、三菱デリカミニの取扱説明書には、以下のようにまとめられています。

◇急発進、急加速したとき

◇発進したあとにブレーキペダルを踏んだとき

◇発進したあとにアクセルペダルを緩めたとき

◇アンチロックブレーキシステム[ABS]や、アクティブスタビリティコントロール[ASC]が作動しているとき

◇バッテリーの充電量が十分でないとき

◇外気温度が低く、バッテリーの保護が必要なとき

via:Mitsubishi

以上の通りとなります。

特に冬場の外気温が低くなるような条件のときには、バッテリー残量が満充電になっていたとしても、メーター上の温度が5度未満になると作動しないケースがほとんどですが、実はこれ以外にも冬場に関係なく春や夏、秋でも作動しない条件があるようです。

1回あたりの走行距離が極端に短かったり、近場移動が多いとハイブリッドシステムが作動しない恐れがある

これは私がいつもお世話になっている三菱ディーラーの担当スタッフさんより教えていただいたのですが、別のデリカミニを所有するお客さんで、ハイブリッドシステムが作動しなくなるというトラブルが発生したとのこと。

その理由というのが、片道2km程度の近場乗りを頻繁的に繰り返したことで(シビアコンディション?)、メインバッテリーが全く充電できず、マイルドハイブリッドシステムが停止、結果としてその後の中~長距離でもハイブリッドバッテリーは1つも消費されなかったという例が報告されています。

停車時からの立ち上がりや、中間加速時も一切ハイブリッドシステムによるアシストはなく、全てガソリンエンジンのみでの稼働となったため、エアコンを全く使用しない春頃の燃費で11km/L~13km/Lとかなり悪くなったそうです。

ハイブリッドシステムが作動しない問題は、他の販売店のお客さんの車両でも起きている模様

オーナーの使い方に少々問題があったとして、今後の運転の見直すきっかけになったそうですが(その後のディーラー側の対応については不明)、どうやら私がお世話になっている三菱ディーラーだけでなく、他県のディーラーでもハイブリッドシステムの不具合の報告が入っているそうで、三菱側で調査することになるのか、それとも顧客側の使い方を見直す形の注意喚起程度で終わらせるのかは気になるところ。

ただ、納車されて半年経たずしてこのような問題が生じるのは、よっぽどシビアな使い方をしない限りは起きないものだと推測していていて、県外でも複数報告があることを考えると、もしかすると三菱側が調査もしくはハイブリッドバッテリーの交換、プログラムの見直しなども考えられるかもしれませんね。

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