ホンダ新型シビックタイプR(FL5)は優秀なスポーツカー!「Android Autoもワイヤレスに裏ワザ設定可能」「安全装備が充実し過ぎている」等

色々思う所はあれど、総じてシビックタイプR(FL5)の満足度はとても高い

2024年2月に私に納車されて4か月以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

走行距離も3,700kmほどと、月1,000kmペースを切っている状態ではあるものの、以前所有していたチャンピオンシップホワイトの個体に比べると、今回のソニックグレーパールでの遠出の頻度も多く、走行距離の伸びも割かし早め。

今回は、そんな普段使いしているシビックタイプR(FL5)の雑感に加えて、ちょっと気になっている細かなポイントなども見ていきたいと思います。


シビックタイプR(FL5)はかなり洗練された優秀なスポーツカー

まずはシビックタイプR(FL5)の走りについて。

これは言わずもがなではありますが、走りにこれといった不満も無く、何の抵抗も無くスコスコ入るシフトフィールはもちろんのこと、少し重めのステアフィールながらも、まるでジェットコースターに乗っているかのようにグイグイと曲がり、安心できるかのような走りは昨今のスポーツカーでFL5がダントツ。

以前からもお伝えしている通り、3速 → 2速へのシフトダウンや、2速 → 1速へのシフトダウン、さらには4速 → 2速へのシフト飛ばしなど、速度と回転数を合わせてくれるレブマッチシステムのおかげで、オーバーレブにならずに走れるのは、FL5並びにホンダの高い技術力の賜物だと思います。

良くも悪くもシビックタイプR(FL5)のシフト操作は自由

これもフライホイールの軽量化や安全性を考慮しつつ、複雑なプログラム・制御によって作られたものだとは思う一方で、あまりにも角が取れ過ぎて優秀なために、もしかすると先代FK8や、ガッチガチの乗り味で有名なFD2といったじゃじゃ馬チックな走りを求めている方からすると、今回のFL5は「物足りない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

もしくは、車を操作しているというよりも、制御の介入が多すぎて操作されていると感じるのかも?(もちろん、任意設定でレブマッチシステムをOFFにすることも可能)

MTが苦手な方でも、FL5に乗ると「MT操作上手いかも?」と錯覚を起こさせるほどにレブマッチシステムが優秀なので、この車に乗った後のMT仕様の軽トラや、以前友人に乗らせて頂いたフェラーリ512TR(5速MT)などに乗ると、自分の運転の下手さが顕著に表れてしまうんですよね。

優秀なスポーツカーだからこそ、FL5をアガリの車と考える方も多いかもしれない?

私のように、初めてタイプRのステアリングを握ったのがFK8で、その次にFL5だったので、私のなかでの基準がFK8だとすると、FL5は最先端で安全性も両立した刺激的なスポーツカーというイメージなのですが、安全装備が少なく、軽さや官能的なサウンドを提供しつつ、レブマッチシステムの無いFD2以前がベンチマークになると、ある意味でFK2~FL5のタイプRは全くの別物だと思うんですね。

世代やパフォーマンス、サイズ感など、全てにおいてギャップが感じられるであろうFL5ですが、これ以上のMTスポーツカーに乗ることがなければ、この車こそがアガリのスポーツカーと考える人も多そうなところ。

本モデルが2022年9月に発売されて、既に1年9か月以上が経過していますが、最初は投機目的に取引する顧客が多かったように感じられるものの、その後は度重なるキャンセルとキャンセル枠の争奪戦、そして2024年に入ってからは、キャンセルも落ち着いて「真にFL5を求める約15,000組ののユーザー」が、待ち続けているのかもしれません。

2ページ目:シビックタイプR(FL5)のディスプレイオーディオでは、ワイヤレスAndroid Autoの裏ワザ設定が可能!