【悲報】フルモデルチェンジ版・スズキ新型スイフトが豪州の安全性能評価で「1つ星」に。ANCAP CEO「日本の工場の製造品質が低いのでは?」と指摘

(続き)スズキ新型スイフトのオーストラリアでの性能評価結果が極めて低い理由とは?

引き続き、オーストラリアにて評価されたANCAPの評価結果を見ていきましょう。

ドライバーや後部座席に座る乗員の保護性能も低いようだ

先程の成人保護に関するスコア差については、スイフトのフロントオフセット(MPDB)衝突試験の対応に起因しており、オーストラリアの検査では、ドライバーの胸部の保護が弱いと評価され、ダッシュボード内の構造がドライバーと助手席乗員の両方に傷害を負わせる恐れがあると判断され、更にこのテストでは、大腿部の保護は極めて低いと評価されています。

そして、このテストではスイフトのペダルが後方に動くため、ドライバーの足の保護が不十分であると評価されましたが、これは欧州のテスト結果では当てはまらなかったとのこと。

全幅前面テストでは、ドライバーの胸部保護は若干優れており、適切と評価されていて、頭部と首についても同様に保護性能は良好とのことでしたが、後部座席の乗員保護は、胸部圧迫が傷害限度を超えたため不十分と評価され、このテストでは0点となっています。


子供保護の分野においては、ANCAPがこれまで評価してきた中で「最も評価の低い車」に

続いて、子ども保護の分野においては、スイフトは59%の評価となり、これは最新のテストプロトコルでは「最も低い結果」の一つとなり、衝突ダミー人形(10歳児を模したもの)の読取り値では、頭部の保護は適切であるが、首の保護は弱く、胸部の保護は限界だと評価されています。

6歳児に模した人形の場合、頭部と首の保護は低いと評価されましたが、胸部は良好と評価され、欧州でも頭部の保護はより優れていたとされています。

また車内に子供が残された場合に、ドライバーに警告する子供存在検知(CPD)システムが装備されていないことでも更に減点。

スイフトには、速度制限情報機能やインテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール、速度リミッター、ドライバー監視システムなどがあるものの、それ以上に「人を保護・救護・検知するための機能や品質が欠けている」として厳しい評価結果となっています。

スズキオーストラリア「先代スイフトの評価結果に比べると、安全性は更に高くなっている」

今回の結果について、スズキオーストラリアの広報担当者は「2017年の”より緩いプロトコル”のもとでのテストで5つ星を獲得した先代スイフトよりも安全性が高まっている」とコメント。

加えて同氏は、「スイフトは、オーストラリアとニュージーランドの顧客に強力な価値提案を提供してきた長い歴史を築いてきました。スイフトは、運転性能、快適性、排出ガスレベル、燃費、安全性、手頃な価格を考慮して開発されました」と説明していますが、今回の結果を受けて改善が必要か否かは今後検討していくとのこと。

ちなみに、オーストラリアに輸入される車両の再テスト等は、政府によって定められた法的​​要件ではないものの、ANCAPは7回の物理的衝突テストと、さまざまなシナリオで実行される600回以上のアクティブセーフティテストを実施することで、「オーストラリアの設計規則よりもはるかに高い基準を設定」しているそうで、更にANCAPの評価には約20万オーストラリアドル(日本円に換算して約2,000万円)の費用がかかっているそうです。

1ページ目:新型スイフトの安全性能は、欧州や日本だとどれぐらいの評価結果なの?

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