ホンダ新型フリード e:HEV CROSSTAR (GT6)が納車されて1万km突破!YouTubeなどで批判されている「あの装備」や、ちょっと不満に思う点も

(続き)ホンダ新型フリードを1万km走らせてのインプレッション

引き続き、ホンダ新型フリードを1万km以上走らせてのインプレッションをまとめていきましょう。

アジャイルハンドリングアシストの介入が多い

続いては、フリードに採用されているアジャイルハンドリングアシストについて。

この機能は、車両の横すべり時など限界領域で作動するVSA(ビークル・スタビリティ・アシスト)に対し、限界領域の手前でブレーキを緻密に制御することでコーナリング時に狙ったラインをトレースしやすく、少ないステアリング操作でスムーズな車両挙動を実現する技術。

つまり、ドライバーが意図する走行ラインを推定し、旋回内側の前輪ブレーキを制御することで回頭性やライントレース性を向上するわけですが、ワインディングなどでの走行のほか、雪道でのスムーズな走りや緊急回避時の操縦性にも貢献する機能となっています。

一見すると、「ナニコレ、凄い便利な機能じゃん!」と思う方も多いと思いますが、いざ普段使いしてみると、ちょっとした街中でのカーブでもステアリング補正・介入が入るため、見方によっては自身が想定するコーナリングとは意図しない形で曲がってしまうこともあるんですね。

これは運転する側からすると「やたらステアリングの補正が入って、反対にストレスに感じてしまう」こともあり、考え方によっては「家族を乗せるファミリーユースな車に、そこまでの機能を搭載する必要があるのだろうか?」といった疑問も出てくると思います。

アジャイルハンドリングアシストはON/OFF設定や強弱設定があると便利かも

そう考えると、アジャイルハンドリングアシストは車両設定でON/OFF制御するか、もしくは強/中/弱といった形でレベル調整するような設定があると使い勝手は良いのかもしれませんね。

もちろん、本機能があるに越したことは無いと考えますし、特に雪道での安定した走りでは便利なのですが、昨今装備が過剰になり過ぎて「車に乗せられている」のも違和感がありますし、エンジンや走りを大事にしているホンダだからこそ、もう少し任意で調整できるようなセッティングがあっても良いのでは?と思ったりもします。


アダプティブクルーズコントロール[ACC]やレーンキープアシストシステム[LKAS]がリセット

前回のブログにて、齧歯類(げっしるい)のいたずらによってエアフローセンサーケーブルが齧られてしまい走行不能 → ディーラーにて数日入院 → 新品のハーネス一式に交換したことをお伝えしましたが、その際にメーター情報の一部がリセットされてしまいました。

性能上の問題などは特に無いのですが、先日普段利用している無料高速区間にてアダプティブクルーズコントロール[ACC]やレーントレーシングアシストシステム[LKAS]などを使用していたところ、新車として納車された当時のハンドルの強い介入が見られたことから、もしかするとAI情報がリセットされたのでは?と推測。

特にハンドル支援に関しては、ドライバーのハンドル操作に応じてAIが学習し、できる限り介入を強めないでナチュラルに調整してくれる仕組みになっているのですが、これまでの蓄積されたデータが全てリセットされてしまったかの如く、強い介入が入るんですね。

メーター情報の一部リセットにより、Honda SENSINGのAI情報もリセットされる恐れがあるようだ

念の為、私がいつもお世話になっているホンダディーラーに確認し、メーカー経由で確認していただいた所、一部メーター情報がリセットされたことで、予防安全装備Honda SENSINGも一部リセットされることは考えられるとのこと。

そう考えると、今回高速道路で利用した際の違和感は間違っていなかったのかもしれず、メーター情報リセットに伴う様々な弊害があることも、今回のトラブルで色々と学ぶことができたのは良かったところです。

1ページ目:何かと批判の対象となっている耳たぶミラーだが、なぜここまで批判されている?

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