2025年4月1日より法改正に伴い「MT免許の取得方法」が変更へ。何とAT免許取得後にMT免許取得が基本に…MT車を販売しているメーカーは?
MT(マニュアルトランスミッション)モデルの大幅な減少により、AT免許取得をベースにすることになりそうだ
2025年4月1日より、これまでの自動車免許の取得過程が大きく変更されることをご存じでしょうか?
これまではMT(マニュアルトランスミッション)の免許を取得するためには、MT車専用の教習を受けることに加え、オートマチックトランスミッション(AT)も同時取得できるようになっていました。
もちろん、MT免許の取得が不要という方には、AT限定専用の教習を受けることが可能で、その後MTモデルの運転をしたい場合は、「AT限定解除」の講習を受けることで、先程のMT免許を取得することができました。
しかしながら、こうした免許取得の過程が2025年4月1日から大きく変更されます。
今後はAT免許の取得がメインとなり、MT免許はオプション的な扱いとなる
先程の法改正について、少々イメージしづらい部分もあると思うので、「2025年3月末までの取得方法」と、「2025年4月1日以降の取得方法」の違いについて見ていきましょう。
まずは、法改正前となる2025年3月末までのMT免許取得方法について。
[2025年3月末までのMT免許取得方法]
※2025年3月末までに教習を開始される受講生が対象
➀MT車技能教習
↓
②MT車卒業検定合格
↓
③MT免許取得
以上の通りとなります。
続いて、法改正後となる2025年4月1日以降のMT免許取得方法について。
[2025年4月1日からのMT免許取得方法]
※2025年4月1日以降に教習を開始される受講生が対象
➀AT技能教習
↓
②AT車卒業検定合格
↓
③AT免許取得
↓
④MT車技能教習
↓
⑤MT審査合格
↓
⑥MT免許取得
こうした流れとなります。
何とも面倒な流れですね。
MT免許を取得したい場合は、AT免許を先に取得してからMT免許取得が基本になる
これまでAT限定免許を取得した人が、MTの免許を取得するためにAT限定解除する流れがオプション的な扱いだったと思いますが、今後はこのオプション的な扱いがメジャーになるため、MT免許を取得する場合は「二度手間」に感じてしまうかもしれませんね。
ただし先程もお伝えした通り、この法規制が適用されるのは2025年4月1日以降であり、同日以降に受講される方が対象になるので、それまでに受講していればこれまで通り取得できるので、現時点で年齢条件を満足していて、免許を取得していない方は早めに受講しておくのもアリかもしれませんね。
2025年最新版によるMT免許取得率はどれぐらい?
なお参考までに、ソニー損保のリサーチレポートである「2025年 20歳のカーライフ意識調査」において、20歳を迎えた全回答者1,000名を対象に「運転免許保有率」を調査したところ53.5%であることが発覚。
さらにその内の12.9%がMT免許を取得していて、40.6%がAT限定免許を取得しているとのことから、MT免許を取得する層は年々減っていることがわかりますね。
この他にも、「現在、教習所へ通っている(AT限定)」が3.4%、「現在、教習所へ通っている(MT)」が1.8%、「時期は決まっていないが、取得予定」は23.1%で、合計した運転免許取得予定は28.3%。
そして免許の種類を男女別で見てみると、女性では「普通自動車免許(AT限定)」が46.4%と、男性(34.8%)よりも+11.6%高くなっていて、男性では「普通自動車免許(MT)」が18.0%と、女性(7.8%)よりも+10.2%高い結果となっています。