三菱が日産と決別?フルモデルチェンジ版・新型アウトランダーが2027年にデビューし「三菱独自のプラットフォームを採用する」との報道

三菱は日産と決別し、独自の技術で次期アウトランダーを開発?

三菱の主力SUVともいえるアウトランダー (Mitsubishi New Outlander)。

本モデルのプラットフォームは、日産の現行エクストレイル (Nissan X-Trail, T33)/ローグ (Rogue)と同じCMF-C/Dを共有していて、12.3インチのフル液晶メーターや12.3インチワイドナビゲーションディスプレイ、更には予防安全装備も同様の技術が採用されています。
※日産のプロパイロット(ProPilot)をベースにし、三菱独自に味付けをマイパイロット(Mi-Pilot)を搭載

そんなアウトランダーですが、2027年モデルよりフルモデルチェンジが実施され、更に日産のプラットフォームを共有せず、三菱独自のプラットフォームを採用すると報道されています。


三菱は、次期アウトランダーに日産とプラットフォームを共有することを望んでいない?

日産の財政難は、ルノー・日産・三菱アライアンス内で起こっている唯一の問題ではないとされながらも、ホンダと日産が合併計画を中止すると発表したわずか数週間後、新たな報道によれば「三菱は次期アウトランダーで日産とプラットフォームを共有することを望んでいない」とのこと。

海外カーメディアAuto Newsの報道によると、三菱が次期アウトランダーに「改良された自社製プラットフォームの使用を検討している」との情報を関係筋からキャッチした模様。

これについて三菱や日産はコメントを控えているとのことですが、この報道は、日産がバランスシートの改善を目指して、2024年11月に自社株の一部を三菱に売却してから数ヶ月後にリークされたのだそう。

アメリカでは三菱の販売不振に悩まされており、三菱ディーラーでは「同社の明らかな無策」にますます不満を募らせている状況。

コストの上昇、ラインナップの老朽化、そして同社の最も人気のあるモデルの一つであるミラージュ (Mirage)の廃止により、同ブランドを代表する人たちの生活は困難になっているようです。

なおアウトランダーといえば、2024年10月末に待望のビッグマイナーチェンジを実施し、更なる商品力向上と共に、プラグインハイブリッド(PHEV)性能が向上したばかり。

これに伴い三菱は、2027年に全面的な再設計(フルモデルチェンジ)を行う前に、同車のブランドを拡大したい意向があるそうで、アメリカでは内燃機関とPHEVに加えて、マイルドハイブリッド(MHEV)も登場する予定で、より冒険志向の「アウトランダー・トレイルエディション」と呼ばれるモデルを2025後半より発売する計画です。

三菱は2027年のフルモデルチェンジをきっかけに、日産との距離を置くことを検討しているそうで、そのきっかけには、ホンダとの経営統合に向けた協議はもちろんのこと、日産のスピード力の無さと危機管理不足などが挙げられると、Auto Newsは報じています。

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