ソニーホンダモビリティ新型アフィーラ1は発売前から「約520億円」の赤字を出していることが判明。中途半端なスペックで約1,300万円は高過ぎる
(続き)ソニーホンダモビリティが販売しているアフィーラ1では、開発費を回収することは不可能?
引き続き、ソニーホンダモビリティが販売するアフィーラ1について見ていきましょう。
アナリスト「現時点での膨大な開発費は、アフィーラ1の販売だけでは到底相殺できない」

先ほどもお伝えした通り、アフィーラ1を発売したことによる損失は大きいものの、新車発売に損失が出るのは当然で、ホンダとソニーの資金は、2024年度で営業利益が合計で約2兆6,000億円以上なので潤沢に見え、今回のプロジェクトが両社の財務リスクにさらす危険性は低いようにも感じられます。
しかしながら、アフィーラ1が参入する市場には、いくつかのハードルが立ちはだかることは確実。
ブルームバーグのアナリストである吉田達夫 氏によると、高級電気自動車はプレミアム層にとって非常に魅力的である一方、一般的に開発コストが高いことが大きな問題となっています。
広範な研究開発や複雑なソフトウェア統合、そして高額な試作車製作などが挙げられ、吉田達夫 氏は「アフィーラの高額な販売価格は、これらの費用を相殺することを目指しているものの、そもそも車両価格が高額なので売れる可能性は低い上に、販売だけでこれらの莫大なコストを完全に回収するのは困難かもしれない」と指摘。
既にテスラなどの強力過ぎるライバルが存在し、発売前から大きな壁が立ちはだかる

さらに複雑なのは、アフィーラがテスラ、メルセデスベンツ、BMWといった既存メーカーが既に市場を支配している(もちろん中国メーカーも例外ではない)ということ。
そのためソニーとホンダが独自のニッチ市場を切り開くというミッションは、さらに困難を極めることは確実。
こうした様々な問題と絶望的ともいえる高いハードルがありながらも、両社は自信を失っておらず、ホンダの実績あるエンジニアリングの専門知識と、ソニーのソフトウェアおよびエンターテインメント技術の強みを組合せ、顧客獲得につなげようとしているとのこと(現実はそんなに甘くないと思いますが…)。
アフィーラがヒットになるか、それとも野心的な脚注に留まるかはさておき、この事業は一つのことをはっきりと浮き彫りにしていて、それはソニーやホンダのような大企業にとっても、高級電気自動車への移行は簡単ではないことを明確にしています
このまま失敗に終わってしまい、日本の公道でも目撃されることなく終了してしまうのか、それとも予想外の売行きを見せるのか…今後の動向が気になる所です。
1ページ目:アフィーラ1は価格設定から失敗している?同じピュアEVセダンと比較しても6倍以上も異なる




