【日産の誤算?】400台限定 スカイライン400R Limitedが発売2か月でも完売せず。約700万円の壁と、新型エルグランド (E53)やレクサスISに流れるユーザーの現実

(続き)発売から2か月以上が経過しながらも、未だ完売していない日産V37スカイライン 400R Limited

引き続き、2025年10月末に400台限定で発表・発売されながらも、未だ完売していない日産V37スカイライン 400R Limitedについて考えていきましょう。

日産は、日本市場ではセダンよりミニバンの方がステータス性が高いことを把握している

日本でのセダン需要低迷と共に、V37スカイラインの販売が厳しくなっている日産。

同社幹部の中村史郎 (なかむら としゆき)氏は、ミニバンというカテゴリーモデルに関する日本とアメリカでの違いについて語ったことも話題になり、「日本はミニバンの重要性に気付いており、ステータス性の高さにおいても、セダンやSUVよりもミニバンの方が上」ともコメント。

このコメントの背景には、2026年7月中旬に発表・発売予定となっているフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (New Elgrand, E53)も大きく影響しているとは思いますが、様々なシーンにおいてミニバンで移動でき、それでいて多くの人数を”快適に”運ぶことができることを考えると、セダンよりもミニバンに力を入れることの方が重要なのかもしれません。

なお前回のブログでは、新型エルグランド (E53)の概算価格が600万円台後半からであることをお伝えしましたが、この価格帯も先ほどの400R Limitedとほぼ同じ価格帯。

新世代のハイブリッドシステムや、全く新しい内装と予防安全装備プロパイロット (ProPilot)、更には話題性などを考慮すると、同じ価格帯を出して購入するのであればエルグランドを選択した方が賢明、と考える方も少なく無いのかも?


日産の「スカイラインを諦めない」姿勢は高く評価すべきだが、企業存続を考えると賢明とは言い難い

何れにしても、セダンという伝統と「スカイライン」という名称を守り続ける日産の精神は素晴らしく感じる一方で、企業の存続を考えると、「まずは売れる車を優先」することが大事。

何れ日産からは、V37スカイラインの後継機種が登場することも報道されており、そこには排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンが継続して搭載され、トランスミッションは6速MTが設定されるとの情報もありますが、果たしてこの仕様で「売れるのか」は疑問。

インフォテイメントシステムや予防安全装備が新世代へと移行する可能性は高いと思いますが、走りを楽しむセダン系に次世代インフォテイメントシステムは必要なのか?その分価格も高くなり、更に売れなくなってしまうのではないか?といった懸念も。

材料費や物流費、人件費の高騰により、車両本体価格も年々高くなっている自動車ですが、日産自体も徐々に高級路線に走りつつあり、このまま手が出しづらい車が増えると、結局新車が売りづらい状況になることは変らないため、やはりユーザーが求める車を把握しつつ、実用性を高めるモデルを拡充してほしいところです。

1ページ目:400台限定のV37スカイライン 400R Limitedが、発売から2か月以上経過しても「売れ残っている」模様

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